【東京新聞杯】コディーノ精神面成長

 「東京新聞杯・G3」(9日、東京)

 3頭出しの藤沢和厩舎の一番手は、やはりこの馬か。コディーノが6日、精神面の着実な成長をアピールしてみせた。美浦Wでポールアックス(8歳1600万下)を追走。5馬身ほど前に行かせたが、以前とは違いムキになって追い掛けることはない。直線はインから馬体を併せ、相手をあおった。

 北村宏(レースはリスポリ)は「うまくいきましたね。1回離れて、早めに追い掛けるイレギュラーな調教にも対応ができた。あえてやったんです。久々に乗ったが落ち着いていたし、コントロールが利くようになっている」と感心する。

 昨秋は毎日王冠7着、天皇賞・秋5着。古馬の分厚い壁に跳ね返されたが、すぐに休ませたのが正解だった。藤沢和師は「いいケイコができた。昨年の秋の休み明けよりもいい。精神面が変わってきた」と太鼓判を押す。

 東スポ杯2歳Sを楽勝した時は、ダービー候補と騒がれた。しかし、その後は使うごとに母系のスピード色がより出るようになり、距離の限界を露呈し始めた。本質的にはマイラーなのだろう。

 「朝日杯FS(2着)がそうだが、テンからスピードに乗る距離だと自分からスイッチが入る」とトレーナー。もう、進むべき道に迷いはない。

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