【朝日杯FS】ベルカント牡馬切りだ!

 「朝日杯FS・G1」(15日、中山)

 記録のかかる一戦になる。牝馬のベルカントが、牡馬相手に本気でG1タイトルを獲りにきた。グレード制が導入された84年以降、8頭の牝馬が出走し、89年サクラサエズリの2着が最高。阪神JFに駒を進めるのが通例だが、角田師の選択に迷いはなかった。「阪神のマイルで逃げ切るのは至難の業。中山のコース形態の方が個性を生かせるはず」と、その理由を説明する。

 どっしりとした性格やカイ食いの良さから、牡馬のように扱ってきた。1週前追い切りは栗東坂路で同日の一番時計をマーク。中間はハードなトレーニングで負荷をかけた。

 ファンタジーSで重賞を初V。心配された折り合いを難なくクリアした。「競馬へ行くとスイッチが入る」。そのためリングバミに、メンコ着用と工夫を凝らした。「今回はさらにメンコを二重に」と念には念を入れる。

 鞍上の武豊がJRA平地G1で勝っていないのはこのレースだけ。牝馬初Vでコンプリートを狙う。

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