【札幌2歳S】フロスト函館ラスト飾る

 「札幌2歳S・G3」(31日、函館)

 新馬戦‐コスモス賞とV街道を進むマイネルフロストが28日、函館ダートで3頭併せを行い、堂々の最先着。状態はさらに上向いている。メンバー中唯一の2勝馬が、無傷の3連勝で札幌2歳王者に輝く。ピオネロは函館芝で軽快な動きを披露。新馬戦V以来約2カ月ぶりの実戦になるが、態勢は整っている。

 勢いは止まらない。デビューから無傷の2連勝中のマイネルフロストは函館ダートで3頭併せ。先行するコスモトレント(2歳未勝利)、イレプレイスブル(3歳500万下)を大きく離れた後方から追走する。徐々に差を詰めながら直線で外に持ち出すと、余力十分に最先着を決めた。6F86秒3‐38秒3‐12秒6。三浦は「この前よりいい感じで仕上がっている。環境に慣れて落ち着きがあるのが何より」と好感触を口にした。

 東京での新馬戦は直線で最内を突いて鮮やかに抜け出してV。続くコスモス賞では大器の評判も高いサトノフェラーリとの接戦を鼻差制した。06年のナムラマースを最後にコスモス賞の勝ち馬で札幌2歳王者に輝いた馬はいない。それでも2年前のゴールドシップ、昨年のラウンドワールドと連続で2着に入っている。

 何よりの強みは、そのコスモス賞が稍重だったこと。芝が荒れている最終週の函館の馬場でも、本来のパフォーマンスを発揮できそうだ。「道悪や小回りが合っているわけじゃない。でも力のある馬だし、カバーしてくれる」と鞍上もパワフルな走りに手応えを感じている。

 「まだ奥がある馬だが、現時点での完成度も高い。重賞でどれぐらい走れるか楽しみ」。出走予定馬の中でただ1頭の2勝馬。函館史上最長の12週間のロングラン開催を締めくくる快走が期待できそうだ。

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