オルフェ肺出血で宝塚回避 4強対決幻に

 宝塚記念(G1・23日、阪神)のファン投票1位、オルフェーヴル(牡5歳、栗東・池江)が、13日の1週前追い切り後にEIPH(運動誘発性肺出血)を発症していることが判明。池江師は緊急記者会見を開き、出走を回避することを発表した。凱旋門賞・仏G1(10月6日・ロンシャン)への出走に関しては、今後の状態を見て判断される。5冠馬の回避で春のグランプリの“4強対決”は夢と消えた。

 レース史上初となる春のグランプリ連覇を目指していたオルフェーヴルが突如、アクシデントに見舞われた。緊急で開かれた記者会見で、池江師は「1位の支持をいただいて、何とかオルフェの強い姿を見せたいと思っていたが、このままでは不可能と判断。回避させていただくことにしました」と無念の表情。昨年暮れの有馬記念に続くファン投票1位での出走回避に肩を落とした。

 全てが順調だった。13日に行われた1週前追い切りでは、栗東坂路で併せ馬を敢行。ラスト300メートルでゴーサインを出されると、一瞬にしてパートナーを突き放した。4F52秒5‐38秒6‐12秒5を記録し、軽々と2馬身先着。感触を確かめた池添は「1週前としては申し分ない。出来上がっているという感じですね」と仕上がりの良さに笑顔をのぞかせていた。

 しかし、追い切り後に異変が起こった。息遣いが普段と比べて荒い。「実際、せきなどもあり、普通じゃないな、と。検査をしたところ、肺からの出血が認められました」とトレーナーは説明。深刻な症状ではなかったが「1週間ちょっとでベストのコンディションに持っていくのは物理的に無理」と出走回避を決断した。

 EIPHは出血の量が多ければ鼻出血につながる。宝塚記念の出走に向けて負荷をかけ続ければ、数々のドラマを紡ぎ5冠を制してきたオルフェーヴルとて、競走生命を絶たれる危険性がある。今年の最大目標は、昨年2着に敗れた凱旋門賞でのリベンジ。夢が断たれる前に、指揮官は迅速な対応を見せた。

 内視鏡での検査では、鼻出血の症状は見られなかった。「初期の段階であれば、2週間ほどで血管は修復するし、元のパフォーマンスができる。僕の経験上、(今のオルフェーヴルは)再発を防げる範囲」と説明した。

 近日中に滋賀県のノーザンファームしがらきへ放牧に出される予定。今後のローテーションについては「全くの白紙。オルフェの体調を見ながらオーナーサイドと相談して決めたい」と前置きしたうえで、「僕自身は凱旋門賞という目標は変わらない」と現時点での引退を否定。今後のスーパーホースの動向に注目が集まる。

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