良血馬クールオープニング大物の予感

 「日曜阪神5R」(9日、阪神)

 名手・武豊を鞍上に迎え、日曜阪神5R(芝1400メートル)に登場するのはクールオープニング(牡、父マンハッタンカフェ)。日本ダービーを制したキズナをおじに持つ良血馬が、馬名のごとく最高のデビューを飾って見せる。

 今、最もホットな血統と言っていいだろう。クールオープニングがデビュー戦を迎える。

 「母はG1・3勝馬のファレノプシス」と聞けば、ピンとくるファンも多いはず。そう、おじに第80代ダービー馬キズナがいる良血だ。「見つからないようにそろっと使って、そろっと勝つ予定だったんだが…。あんまり宣伝しないでよ」と橋口師は報道陣にけん制球を投げつつ、「みんな乗り味がいいと言っているし、フットワークも柔らかい。現状でどれぐらいのスピードを持っているか試したい」。素質をここで見極めたい考えだ。

 現時点で430キロ弱と小柄。担当の川端助手は「清水久詞調教師が“(自分が手掛けた)ファレノプシスも入ったときは小さかったから”と言っていた。これから大きくなってくれればいいね」と将来のシルエットを思い浮かべる。

 「まだ坂路で目立った時計が出ていないので何とも言えないけど、トモがパンとすればもっと良くなりそう。ゲートセンスもいい。どんな競馬をするか不安もあるが、先々につながる走りをしてくれれば」。馬名の意味は“素晴らしい出だし”。きっちりと初戦をものにしたい。

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