「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（５日、東京）

　前走のファルコンＳを快勝して、目下３連勝中のインパルスヒーローは４日、角馬場から美浦南Ａを１周半したあとに坂路へ移動。４Ｆ６５秒８‐１５秒６で駆け上がると、直後に軽く尻っ跳ねをする若さものぞかせた。「いつもの癖。元気いっぱいの証拠だし、具合がいいんだよ」と国枝師はご機嫌だ。

　昨年７月の新潟のデビュー戦こそ２着に敗れたが、４カ月の休養で立て直してからは、連勝街道を突き進んでいる。それも全て、この本番と同じ左回りでのもの。「左回りを使ってきたのは、体調を優先して使ってきた結果」と語るが、今回のＧ１を意識していなかったはずはない。

　マイル戦は新馬戦以来となるが、全く気にはしていない。「クロフネ産駒で母の父がサンデーサイレンス。そして、母系にはノーザンテーストの血が入っていて、社台ファームさんの宝とも言うべき血統。距離は問題ないし、いい雰囲気を持っている馬なんだよ」と胸を張った。

　新潟大賞典には中日新聞杯を制したサトノアポロが参戦。指揮官は「ともに期待しているよ」とニヤリ。勢いがついたら簡単に止まらない厩舎であるのは、３月の３週連続重賞Ｖで証明済み。同日ダブル重賞制覇で、関東リーディング厩舎が雄たけびを上げるか。