【日経賞】フェノーメノ貫禄のV発進

 「日経賞・G2」(23日、中山)

 4カ月ぶりの実戦だろうと、G2では負けられない。1番人気フェノーメノが貫禄の違いを見せつけて今季のV発進を決めた。道中は4番手をキープ。先に動いた2着馬を見ながら4角手前で進出を開始し、坂を上がって難なくとらえた。1馬身半差の完勝劇に「そういう競馬をしたかったからね」と蛯名は涼しい表情でうなずいてみせた。

 昨年はダービーが鼻差で、また天皇賞・秋は半馬身差でともに2着と、あと一歩でビッグタイトルに届かなかった。飛躍を誓って迎えた始動戦。「昨秋時点で古馬にあれだけやれていたからね。大きく変わってはいないけど、きょうは落ち着きがあったし、風格のようなものもあった」と主戦は成長ぶりを口にした。

 これで3つ目のG2タイトルを獲得。気になる次戦について、戸田師は香港から招待状(クイーンエリザベス2世C=4月28日・シャティン)が届いたことを明かした。「日本の競馬を盛り上げるためには(同日に京都で行われる春の)天皇賞だけどね。関係者と相談して来週中にははっきりさせたい」。いずれに進路を取るにしても、G1初Vへの期待は高まるばかり。久しく関西馬に圧倒されている古馬の中長距離戦線に、東のエースが逆襲ののろしを上げた。

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