【阪神大賞典】真の王者へゴールド始動

 「阪神大賞典・G2」(17日、阪神)

 真の王者を目指すゴールドシップが、国内完全制圧へ向けていよいよ始動する。春の天皇賞(4月28日・京都)へ向けて、まずは好発進を決める。

 昨年は皐月賞と菊花賞の牡馬クラシック2冠を達成。暮れの有馬記念では歴戦の古馬を撃破し、最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得した。JRA賞授賞式の壇上で、須貝師は「古馬になってからどれだけやれるか。海外は今年の結果次第で来年という感じでしょう」と宣言。13年は国内で地盤固めに専念する構えだ。

 2月12日に滋賀県の吉澤ステーブルWESTから帰厩。調整は順調に進んだ。栗東坂路の1週前追い切りでは、僚馬で重賞ウイナーのジャスタウェイ(牡4歳)を子ども扱いにし、貫禄を示した。「いい動き。レベルが違うと思います。競馬に絶対はないけど、これなら自信を持って臨めます」。豪快デモで存在感を示し、美浦から駆けつけた内田博をうならせた。

 「あくまでも目標は次だが、注目度が違うからね。馬は自分の力を出して、ジョッキーは自信を持って乗ってくれたらいい」と師は悠然と構える。まずは春の盾制覇へ。そして、ジェンティルドンナ、オルフェーヴルと相まみえる可能性のある宝塚記念(6月23日・阪神)を視線の先に捉える。始動戦でつまずくわけにはいかない。

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