【有馬記念】ダーク初栄冠へ陰りなし!

 「有馬記念・G1」(23日、中山)

 距離も問題なし この秋3戦目に全てをかける。実戦で初コンビを組むムーアを背に20日、ダークシャドウが納得の最終追い切りを完了した。

 冬の朝日を背に受けながら美浦Wに登場。シャドウパーティー(3歳1000万下)を3馬身ほど前に見据え、3馬身後方にサトノプライマシー(3歳1000万下)を従える。縦一列の状態から2頭の真ん中に入って直線へ。実戦さながらに力の入る追い比べとなったなか、内のプライマシーを退けると、最後は外で食い下がるパーティーとの競り合い。4F51秒7‐37秒8‐12秒3のタイムで、馬体をそろえたままゴールを駆け抜けた。

 先週に続き手綱を取ったムーアは「きょうは体調、反応を確かめる程度だったが、その点では満足している」と合格点を与えた。実戦での騎乗は初めてとなるが、前走の1週前追い切りでも手綱を握っている。「能力が高いのはもちろんだけど、ジャパンCでもよく走っていたし、楽しみにしている」と好感触を抱く。

 今秋は天皇賞、ジャパンCといずれも4着。以前は実戦を使っていくうちに「馬体がしぼんで、精神的にも平常心を欠いていた」と堀師が振り返るように、レースを使い込めないタイプだった。今は違う。「輸送を含めて馬体減りがなく、脚元も枯れて(問題点がなくなって)強い調教ができるようになった。この秋3戦目になるけど調子落ちは感じない」と、確実な成長ぶりを強調した。

 〈5102〉の東京コースに対して、中山コースでは〈0001〉。10年セントライト記念5着以来の舞台になるが「馬体の維持や右の後肢が弱かったので、それらを配慮しながらの調整で、直線の長いコースを選んで使っていた。それも気にしないで調整ができてきたし、(以前の主戦の)福永君がよく競馬を教えてくれた。札幌(札幌記念2着)でもうまく対応ができたからね」と、気にするそぶりを見せない。

 「前走は距離(克服)が確認できたのが大きいし、収穫のある一戦だった」と指揮官が言えば、有馬記念初挑戦となるムーアも「優勝以外、考えていない」と前を向く。心身ともに充実している今、ひと皮むけた姿をG1初Vという結果で証明してみせる。

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