【有馬記念】フラッシュ絶好調アピール

 「有馬記念・G1」(23日・中山)

 天皇賞・秋で復活を遂げたダービー馬が、昨年2着のリベンジを狙う。再コンビとなるM・デムーロが騎乗したエイシンフラッシュは栗東CWで併せ馬。鋭い反応で先着を果たし、秋4戦目ながら好調を維持していることをアピールした。相性抜群の人馬が年の瀬のグランプリで再び大仕事を成し遂げる。

 昨年2着の雪辱だ 宙に舞う雪を切り裂くような鋭さで絶好調をアピールした。エイシンフラッシュはM・デムーロを背に栗東CWで併せ馬。1秒9も離れた後方から、メテオライト(3歳1000万下)を力強いフットワークで猛追。残り1Fで並ぶ間もなく前に出ると、2馬身先着でフィニッシュを決めた。

 タイムは6F83秒1‐39秒0‐11秒6。雪の影響で馬場状態が重く、12秒を切った馬は数えるほどしかいない。ラスト1Fの数字は優れた瞬発力と仕上がりの良さを示している。「先週の追い切りは軽めだったけど、さらに良くなっている。反応も良くなっていた」。手綱越しの感触にデムーロは笑みを浮かべる。「とても集中してリラックスしている。2500メートルで勝つためにはリラックスが必要。非常に良かった」と合格点を与えた。

 長らく勝利の美酒から遠ざかった10年ダービー馬を、2年5カ月ぶりの勝利へと導いた秋の盾。天覧競馬での栄冠をこう振り返る。「いい位置で競馬ができた。最後はビクトリーロードの内があいて、すごくいい脚を使ってくれた。最敬礼は周りも“とても良かった”と言ってくれた」。完璧な騎乗を誇らしげにする。

 広い東京から小回りの中山へ。今回は設定が大きく変わる。騎乗できなかった前走のジャパンC(9着)が少し掛かり気味だったことも主戦は把握している。「ペースにもよるけど、いい脚が使える馬。スタートもうまいし、どんな枠でも大丈夫。ただ、中山の2500メートルは難しいコース。折り合いが重要。リラックスさせることが一番だね」と主戦は決戦に向けてイメージを膨らませた。

 先週にG1を勝った勢いも見逃せない。弾みをつけて大一番へと挑む。「2年前も朝日杯FSを勝って、有馬記念(ヴィクトワールピサ)も勝たせてもらった。今回も朝日杯FSを勝ったので、いいサインだと思っている。同じことができればと思う」。吉兆を感じ取り、2度目の制覇へ力を込める。「いい馬だし、自信を持って乗ることができる。一年で最後のG1レースでクリスマス。スペシャルなレースになる」。乗っている男がグランプリVを誓った。

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