【朝日杯FS】ノウレッジ強烈末脚

 「朝日杯FS・G1」(16日、中山)

 父の名を高めるためにも2歳王者の冠がほしい。勝ち切れないとはいえ、ここ2走は芝で強烈な末脚を繰り出しているノウレッジ。その切れ味にほれたダーレー軍団は、今年10月に父ストリートセンスを来春から日本で供与をすると発表したほどだ。ダート血統でも芝向きをこなすスピードは十分。自慢の決め手で頂点に立つ。

 世界のダーレーが認める芝適性とスピードを持つ。シェイク・モハメドが所有するノウレッジ。父系、母系とも米国血統で固められているが、ターフで見せる瞬発力にはG1を意識させるモノがある。

 初戦では期待通りの強さを見せつけた。舞台はダートの6F戦。血統的な適性を考えれば、陣営の選択は正解だろう。豪快に追い込み、砂適性を存分に見せつけた。続く新潟2歳Sでは、芝の切れ味勝負に楽々と対応して2着。こちらはまさしくいい意味で期待を裏切る好走だ。

 「軽い芝にも対応できたね。この馬が芝で走ったから、父が日本へ来るようになったみたい」と語るのは三浦助手。父ストリートセンスは現役時代にケンタッキーダービーを制するなど米G1を3勝。種牡馬として米国で繋用されていたが、来春から日本での供用が10月に発表されている。その引き金となったのが、ノウレッジ。世界のダーレーを突き動かすほど、新潟2歳Sは鮮烈な印象を与えた。

 前走の京王杯2歳Sでも最速上がり33秒4をマーク。5着とはいえ、末脚の威力を改めて見せつけた。「競馬でもたつくようなところがある。少し距離が忙しかったかな。1F延びるのは歓迎。使われながら馬は良くなっている。身長も伸びているね」と三浦助手は成長を口にしつつ、反撃ムードを漂わせる。

 今回の結果次第で、父の人気が急騰する可能性は高い。ダーレー軍団の“本気度”が高いと推測するのは、至極当然の流れ。自慢の決め手で王者の座と種牡馬人気の両取りだ。

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