【朝日杯FS】コディーノ無傷頂点

 「朝日杯FS・G1」(16日、中山)

 トリッキーな中山で2歳牡馬が激突する。主役を務めるのは藤沢和師、横山典が能力の高さを口にする逸材、コディーノ。デビューから重賞2勝を含む3連勝で駒を進めてきた。関東馬が勝利数の点で劣勢とはいえ、連対数はまずまず。データでも他馬をリードしている。無敗の頂点奪取へ期待度は高まる一方だ。

 新馬戦、札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを連勝中のコディーノの話になると、ふたりの体温が上昇する。管理する藤沢和師とパートナーの横山典。一流とは何かを知る男でさえも、熱くさせるものがこの馬にはある。

 3連勝で95年のレース(当時は朝日杯3歳S)を勝ったバブルガムフェロー。それ以来のVを狙う師は「器用さはあるし、マイルは血統から得意中の得意だろう」と舞台に不安がないことを説明。さらに「バブルも素晴らしかったが、右回りが不得手だった。その点、コディーノの方が欠点は少ない」と現時点でのレベルの高さを強調する。

 鞍上もほれ込む。「ライアンがそうだったが、やること(スケール)が大きい」と91年の宝塚記念を制した名馬メジロライアンを引き合いに出しつつ「心肺機能が素晴らしい。レコードが出た前走後も息が乱れていなかったくらい」とポテンシャルの高さを絶賛。大きな期待を寄せている。

 イタリアの至宝と言われたサッカー選手ロベルト・バッジョの愛称を受け継いだ素質馬には、ふたりの一流がそれぞれ過去に携わった名馬を例に挙げるほどの魅力がある。観客のみならず、関係者までをも魅了するファンタジスタが、大舞台で華麗な走りを見せる。

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