【エ女王杯】ヴィルシーナ動き桁違い

 「エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)

 今度こそ、G1制覇へ‐。今年の牝馬3冠レースで全て2着に終わったヴィルシーナが1日、栗東CWの3頭併せで圧巻のパフォーマンスを披露した。2番手を追走すると、ラスト1Fは11秒4の力強い伸びで最先着。気配の良さは前走以上だ。初対戦となる古馬撃破に向けて、着々と準備を整えている。

 上昇度は天井知らずだ。秋華賞2着のヴィルシーナは栗東CWで3頭併せ。竹之下(レースは内田博)を背に、グリッターウイング(5歳オープン)を3馬身後方から追走すると、同じレースに出走予定のラシンティランテ(3歳1600万下)を2馬身後方に従え、序盤は意識的にゆっくりと入る。3コーナーから馬なりで前との距離を詰めると、直線は桁違いの動きを見せた。

 軽く気合をつけただけで、あっさり前を行くグリッターウイングを競り落とすと、あとは“一騎打ち”。自ら首を使って競い合うように伸び、ラスト1Fは極上の切れ味を見せて半馬身先着。6F87秒2‐38秒8‐11秒4。しびれるような感触に、鞍上も「道中ゆっくり行った分、しまいはすごかった。前走時も乗りましたが、一戦ごとにパワーアップしています」とうなった。

 見届けた友道師の表情も明るい。「そんなに時計の要求はせず、しまいだけ。反応や息の入りを確認したかった。全然、問題はない。秋華賞が目イチの仕上げで、余力でエリザベスに行くんじゃなく、もともと秋は3走と決めていた。ここがピークになるように調整してきたし、ここまでは予定通り」とうなずく。

 となれば、牝馬3冠全てで銀メダルに終わった悔しさを晴らすだけだ。「3歳の代表として、古馬に挑戦してどこまでやれるか。母も兄弟もやらせてもらっているし、この血統には思い入れがあるからね」。悲願のG1タイトルへ向け、さらに状態を上げていく。

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