【秋華賞】ヴィルシーナ陣営自信あり

 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 最後の1冠は譲れない。桜花賞、オークス2着のヴィルシーナは11日、栗東坂路を軽快なフットワークで走破し、好調ぶりを示した。これまで2冠牝馬ジェンティルドンナの後じんを拝し続けてきたが、秋の大一番に向けてムードは上々だ。“貴婦人”の3冠達成阻止へ、万全の態勢を整えた。なお、枠順は金曜に確定し、馬券は土曜から発売される。

 リラックスムードが漂う。竹之下(レースは内田博)を背に、ヴィルシーナは栗東坂路を単走。焦らず騒がず、終始ゆったりとした脚さばきで駆け上がった。タイムは4F55秒5‐40秒9‐12秒8。動きを見届けた友道師は「先週、併せ馬で強い負荷をかけたので、今週は確認程度。見た感じも良かったし、乗り役も“具合はいい”と言っていた」と納得の表情を浮かべた。

 これまで“貴婦人”ジェンティルドンナの後じんを拝すること3回。しかし、春のクラシック2戦はともかく、前走のローズS2着については、陣営に悲観の様子は見られない。「負けはしたが、秋初戦としてはいい内容だったからね。馬体のプラスは成長分。背が伸びたし、パワーアップしている。ウチの馬に関して言えば、今回は最高の出来で臨めると思う。何も心配していない」と、大一番に向けて胸を張る。

 振り返れば09年、ブエナビスタの3冠達成を阻んだのは、春のG1で2着を並べたレッドディザイアだった。「春は2回とも悔しい思いをしているし、最後の1冠は獲らせてやりたいですね」と、トレーナーは意欲を口にする。ロシア語で“頂上”を意味するヴィルシーナに、シルバーコレクターは似合わない。2冠牝馬の野望を打ち砕き、馬名のごとく、至高の地位へと登り詰める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス