【秋華賞】ミッドサマー気迫戻った

 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 オークスで1番人気に支持されながらも大敗したミッドサマーフェアが、巻き返しに燃えている。10日、美浦坂路の最終調整は余力残しで4F51秒3を出し、気合乗りも上々。前走のクイーンS(3着)からの上積みは十分だ。栗東に滞在しているラスヴェンチュラスは小島茂師が手綱をとって坂路を登坂。環境にもすっかり慣れ、ピークの状態に仕上がった。なお、秋華賞からスタートする「G1格付け屋」が本日開店した。

 気迫が戻ってきた。ミッドサマーフェアは京都への輸送を考慮して美浦坂路を馬なりで登坂。ゴーサインが出ればすぐ闘争心に点火しそうな気合乗りだったが、八分ほどの力にとどめて4F51秒3‐37秒3‐12秒1で駆け上がった。

 またがった蛯名は「先週までがいい動きだったので、余裕を残しておこうとの指示。クイーンSのときは“もうちょっと”という感じだったけど、今回は攻め馬を質と量ともにやってきた」と上積みを感じとる。鞍上から「いい状態」との報告を受けた吉永助手は「体調には自信を持っている」と胸を張った。

 初勝利までに4戦を要したため、春は押せ押せのローテーション。9戦目で迎えたオークスは、直前に稍重の美浦坂路で4F48秒8の猛時計を出したこともあって1番人気に支持された。レース中の故障もあって13着に惨敗したが、蛯名は「オークスのときは、妙におとなしかった」と走る前から異変を感じていた。

 前走も10キロ減と良化途上ながら、それでも古馬相手に3着と善戦し、能力の高さを証明した。美浦帰厩後はリラックスすることに重点を置いて調整。蛯名が「ようやく疲れが抜けて歩様が良くなった」と、納得するまでに仕上がった。

 春のクラシックとは違い、今回はジェンティルドンナの1強ムード。「こちらは胸を借りる立場。オークスで人気を裏切ってしまったけど、今回は人気より上に来られるように頑張ります」。主戦は2冠馬に敬意を表しながらも巻き返しを誓う。「しまいの切れ味を生かせば、いい結果が出る」と吉永助手。舞台は紛れの多い京都内回りだけに、前が速くなれば末脚勝負の“大どんでん返し”が決まる。

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