【京成杯AH】アクティブ驚速レコード

 「京成杯AH・G3」(9日、中山)

 驚がくのタイムでマイル界の頂点を視界にとらえた。2番人気のレオアクティブが、1分30秒7のJRAレコードで2度目の重賞制覇。レース連覇を達成した横山典は、札幌2歳S(コディーノ)に続く2週連続の重賞制覇となった。なお、今年からスタートしたサマーマイルシリーズは優勝馬なしで幕を閉じた。

 前走の朱鷺Sで古馬を撃破。夏に勢いをつけた3歳馬が、秋を迎えた中山での究極の高速決着を制した。レオアクティブが、従来のJRAレコード(1分31秒3・ストロングリターン=12年安田記念)を0秒6更新する、1分30秒7の驚異的なタイムをたたき出した。

 鞍上の横山典は「(きょうは)未勝利で速い時計が出ていたし、レコードが出ると思っていた」と淡々と話したが、レース内容は完璧だった。前半は後方12番手を追走。勝負どころは動かず内々で我慢。直線を向くと、そのまま内ラチ沿いから一気に突き抜けた。

 やんちゃだった春の姿はなかった。「折り合いに気を使うところがなくなって、制御が利くようになった」と鞍上は感心しきり。杉浦師も「だいぶどっしりしてきた。上手な競馬をしてくれたね」と成長した愛馬に目を細めた。

 このあとはスワンS(10月27日・京都)からマイルCS(11月18日・京都)へ。戦前はG1参戦は未定だったが、「マイルでこれだけの競馬をしてくれたから」と指揮官は参戦を表明。厩舎の先輩テレグノシス(02年NHKマイルC)、ショウワモダン(10年安田記念)に続け!関東の若きエースが、秋のマイル戦線へ鮮烈な“デビュー”を果たした。

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