【キーンランドC】ダッシャー北で変身

 「キーンランドC・G3」(26日、札幌)

 “短距離王国”とうたわれる安田厩舎から、ダッシャーゴーゴーが北の地で短距離王の座を狙う。

 トップハンデを背負った前走のCBC賞は3着に敗れた。「重い斤量を背負うのでビッシリと仕上げた。ただ、59キロよりも、道悪がこたえたみたい。ジョッキーも“斤量以上の負荷がかかった”と言ってましたから」。さすがは重賞3勝馬だ。厳しい条件下においても地力の高さを見せた。

 前走後は函館で調整。ウッドチップの調教が見事にかみ合っているという。「前走のダメージを心配したけど大丈夫。栗東だと坂路があるので、そこでの調整が中心に。コースで調教をすると汗をかく量も違うし、手前を変えさせたりといろいろできる。ここでの調教は中身が濃い」と安田景助手は満足げに話す。

 G1の高松宮記念は厩舎で1、3、4着と上位を独占した。「カレンチャン、ロードカナロアの出ないここはもちろんVを意識している。秋に勢いをつけたいし、取りこぼせない一戦と思っています」。3番手のポジションに甘んじるつもりはない。ライバルである僚馬を脅かすほどのパフォーマンスで、約1年2カ月ぶりのVを決める。

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