告発15選手は全柔連の幹部処分も要求

 ロンドン五輪代表を含む柔道女子の選手15人が、園田隆二前監督の暴力やパワーハラスメントを告発した問題で、選手の代理人を務める辻口信良、岡村英祐両弁護士が4日、大阪市内で会見した。声明文を出した選手側は、辞任した園田前監督だけでなく、全日本柔道連盟の指導体制の抜本的な改革を訴えており、前強化委員長の吉村和郎・現強化担当理事ら、連盟幹部の処分を要求している。

 選手たちは、園田前監督の辞任だけでは納得していなかった。「全日本柔道連盟女子ナショナルチーム国際強化選手15名」と記されたA4の声明文を、弁護士が代読。内容は全柔連の体質改善を切々と訴えていた。

 「前強化委員会委員長をはじめとする強化体制やその他連盟の組織体制の問題点が明らかにされないまま、ひとり前監督の責任という形を以て、今回の問題解決が図られることは、決して私たちの真意ではありません」(原文のまま)。

 前強化委員会委員長とは、暴行があった1年4カ月の間、同職にいた吉村強化担当理事を指す。辻口弁護士はこの日までに告発した15人のうち、12人と面会。選手たちは口々に「園田先生だけじゃないよね」と話していたという。名前が出た吉村理事の処分とともに、トップの上村会長ら連盟幹部にも責任問題は発展しそうだ。

 辻口弁護士は、全柔連の体質に疑問を投げかけた。理事26人が全員男性で占められていることや、ロンドン五輪の代表発表の際、選出されない選手まで呼び、説明もないまま見せ物のようにさらした姿勢を問題視している。同弁護士は「園田さんだけ一身に責任を背負い、幕引きできればいいとなると、まったくの勘違い。選手たちはそう思っている」と話した。現時点で訴訟は考えていないという。今後、日本オリンピック委員会(JOC)による選手の聞き取り調査が行われる。岡村弁護士は「少なくとも、選手からは報道されている事実に限らない新たな事実が出てくる」と、新事実が明るみに出る可能性を示唆した。調査に弁護士が同席することも検討している。5日には全柔連の臨時理事会が開催される。果たして選手たちの声は届くのか。

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