「お風呂?うちは週1回だよ」→「えっ汚…」極貧だった子ども時代の普通が世間とは違った【漫画】

生まれ育った環境はどんなに過酷であっても当たり前だと思ってしまうもの。漫画家・五十嵐タネコさんの作品『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』からの抜粋エピソード『風呂なし住宅の銭湯生活』では、作者の小学生時代にスポットが当てられる。

貧乏だった作者家族は、当時風呂なしアパートに住んでおり、いつも家族4人で銭湯に通っていた。自宅は狭いこともあり、作者はのびのびした銭湯空間が大好きだった。

お風呂でついつい泳いだり、ぶら下がり健康器を使ってみたり…とくに楽しみだったのは、風呂上がりのビン牛乳。作者一家は銭湯を満喫し帰宅するが、なんと入浴できるのは週に1回だけだったのだ。

それが普通だと思っていた作者は、ある日クラスメイトに「みんなはお風呂ってどのぐらい入ってる?」と聞かれる。他の生徒は「うちは毎日だよー」「湯船に入るのは2日に1回かな」と言うなか、作者は「うちは週1回だよー」と発言してしまう。

周囲にドン引きされてしまった作者は、「ヤバイこれ、うちが普通じゃないんだ」と焦り「週1回は銭湯に行ってて!普段は家で毎日…!」と言い、どうにか誤魔化すのだった。

同作について、作者の五十嵐タネコさんに話を聞いた。

-『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』を執筆したきっかけを教えてください

以前から生活保護に対する偏見や厳しい風潮はありましたが、改めて「生活保護によって自立を助けられて救われるケースもあるんだよ」というメッセージを広く伝えたいと思い、筆を取りました。

-当時お風呂に入れないとバレないためになにか対策などしていたのでしょうか?

小学生のころは、どうすればいいのか分からなくてあまり良い対策はできなかったです。中学生になってからは、銭湯に行けない平日は、キッチンのシンクで頭を洗い、濡らしたタオルで身体を拭くという「台所シャワー作戦」を取っていました。

-同作をどのような方に読んでほしいですか

病気や怪我で働けなくなってしまうなど、支援を受ける必要に迫られる可能性は、他人事ではなく誰にだってあります。そんなとき、後ろめたく思うことなく胸を張って支援制度を活用してもらいたいし、活用しやすい優しい社会の空気になるといいな…という思いを込めて、この本を執筆しました。

この作品が、貧困や生活保護について考えるきっかけになったり、今苦しい状況にある方にとって、何かお役に立つことがあれば嬉しいです。

(よろず~ニュース特約・カキMONO.1)

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