200万円超&返済期間10年以上が過半数 将来設計にも影響…「奨学金」に58%が不安
株式会社DeltaXの運営する塾選びサービス「塾選」はこのほど、奨学金を利用している20代100人を対象に奨学金に関する実態調査を行い、結果を公表した。
大学時代に借りた奨学金の総額を尋ねたところ、「200万円以上~250万円未満(24%)」が最も多く、「300万円以上(21%)」が続いた。全体では「200万円以上」の回答が半数を超えた。大学に入学すると、入学金や授業料だけでなく、一人暮らしの家賃や生活費、通学費など、在学中に継続的にかかる支出を補う必要があり、大学生活全体を支えるための長期的な借入になりやすい。
月々の返済額で最も多かったのは「1万円以上~1万5千円未満(40%)」だった。「1万5千円以上~2万円未満(24.7%)」「2万円以上~3万円未満(17.6%)」と続き、1万5千円以上の回答が54.1%と半数を超えた。平均額は約1.7万円だった。
返済期間を尋ねたところ、「10年以上~15年未満」が33%で最多だった。「15年以上20年未満」が12%、「20年以上」も14%と、10年以上の長期返済層は全体の約6割を占めた。返済者の大半で社会人としてのキャリア形成期と返済期間が重なっている。就職・転職、結婚、出産といったライフイベントを迎える時期と、奨学金返済が並行することは珍しくなく、返済期間の長さが将来設計に影響を与えている。
奨学金についての不安では、58%が「ある」と回答。「社会人になって、奨学金の残高のことを気にしてしまい、貯蓄に十分に回せなくなっている」「物価高の影響で生活が苦しいため、奨学金の返済も負担に感じている」といった家計への負担や、「今後もし怪我や病気で働けなくなったり、会社の業績が悪化して収入が減ったりした時に、20年近く続くこの返済を滞りなく進めていけるのかという将来への懸念は常に心のどこかにある」という完済への不安、「現在お付き合いしている人と結婚する際に、マイナスな要素にならないか」「完済するまで家とかのローンが組めないのか、などの面で不安な部分はある」といった将来へ影響を懸念する声が寄せられた。
奨学金利用に対する保護者の気持ちについて尋ねたところ、42%が「仕方がない選択だった」と回答。奨学金が家庭にとって“望ましい選択肢”というより、進学するために受け入れざるを得なかった手段だったことを示している。ひとり親家庭や多子世帯に加え、家族からの経済的支援を得にくい環境にある子どもにとって、奨学金が「進学のための大きな命綱」となっているのが現状だ。
奨学金は進学の選択肢を広げる一方、若者にとって長期間にわたる負担にもなる。重要なのは、「借りるかどうか」をそのときの状況だけで判断するのではなく、借りた後の生活まで含めて具体的に想像することだ。「最終的にいくら借りることになるのか」「返済は何年続くのか」「毎月いくら支払い続けるのか」の3点を確認し、卒業後の収入や生活のイメージ、返済が続く期間に起こり得るライフイベントなども保護者との間で話し合うことが大切となる。
(よろず~ニュース調査班)
