「めざまし8」出演の元フジアナ、兵庫県知事問題「裏が取れているのは文書だけ」過激な発言は「表現の自由」
今年3月いっぱいでフジテレビを退社し、フリーとなった西岡孝洋アナウンサー(49)が9日、YouTube番組「ReHacQ-リハック-」に出演し、斎藤元彦氏をめぐる兵庫県の問題について語った。3日に公開された動画の“後編”に当たる。
スポーツ中継などを担当していた西山アナだが、自身が出演していた「めざまし8」についても語った。ReHacQプロデューサー・高橋弘樹氏が「めざまし8」でも大きく扱っていた兵庫県問題について尋ねると「あれって元々スタートしたのが、亡くなった方(元西播磨県民局長)の告発文。テレビ側としてはちゃんと(裏が)取れてる情報が全部あそこなんですよ。あの告発文によってやるしかないんですね」と説明した。
文書の「疑惑」について報道し、そこにテレビ的な「ちょっとおもしろおかしくしたい」という味付けが加わったという。「でもこれって、斎藤知事が否定してないから一方的な情報なんです。ぼく自身もやりながら『このやり方でいいんだろうか』と」と迷いがあったと明かした。しかし「裏取れてるのがもうここ(文書)しかないから、ここに全部乗っかってやるんですね」と語った。
文書をもとに報道がスタートしたが、その後、文書に書かれていたさまざまな物品についての「おねだり」や阪神・オリックスの優勝パレードを巡るキックバックの「疑惑」について「めざまし8」が裏取りをしようとしたかどうかについては語らなかった。
西岡アナは「あの時点で斎藤知事も全然答えてないから、そこがテレビの限界かなと思っていて。裏が取れているもの(=文書)だけに準拠していくという怖さはすごく感じました」と明かした。ただ、「怖さ」を解消するための取材については触れることはなかった。
また「めざまし8」に出演していたジャーナリストが、斎藤知事について「人を追い込んで殺してしまったと、あえて『殺した』と言いますけど。こういう状態に知事がいて、そこに副知事も加担していたということ」と発言した。西岡アナもその現場にいたが「ジャーナリストの方が自分の取材されたことに基づいて発言しているのを私が止める権限はないとその時は思いました」と振り返った。さらに「ちゃんとした報道出身者の方がそういう風に思ったっていうのを止めるっていうのは、そこまで行っちゃうともう表現の自由の侵害になるんで」と当時の心境を振り返った。
(よろず~ニュース編集部)
