山尾志桜里氏 参院選出馬は国民民主・玉木代表からオファー「もう一度戻って、一緒にやろうよ」
国民民主党が7月の参院選全国比例に擁立を決めた山尾(本名・菅野)志桜里元衆院議員(50)が10日、国会内で出馬会見を行った。
午後3時半すぎに、山尾氏は会見場に登場。約80人の取材陣が詰めかけ、無数のフラッシュを浴びた。「改めまして、この夏の参議院選挙、国民民主党から全国比例での挑戦を決めていただきました山尾志桜里です。きょうは私からは出馬の経緯、実現したい政策。そして過去の指摘に対する説明。これをさせていただきたいと思います」とあいさつ。約30分間立ったまま、前衆院議員時代の言動や疑惑について弁明した。
山尾氏は「現職の時代の自分の至らなさを心からおわび申し上げます。そして、もう一度再起のチャンスをいただくべく、本当に自らを顧み、そして信頼できる、国益を預けられる政治家として託していただけるよう全力で頑張りたいと思います」と決意を語った。
国政再挑戦を決意した経緯について「当選同期でもありますけれども、国民民主党の玉木代表から声をかけていただきました。憲法、そして自分の国は自分で守る政策。『山尾さんもう一度戻って、一緒にやろうよ』と言っていただきました」と、玉木雄一郎代表(56)から出馬オファーがあったことを明かした。
山尾氏は「これまで多少なりとも(国会)議員として、あるいは民間の経験も含めて党を通じ社会のためこの国のため、国民の皆さんのためにお役に立つことができるならばと。そんな思いで今回の出馬を決めました」と振り返った。
実現したい政策として「給料が上がる経済」「自分の国は自分で守る」政策を挙げた。「手取りを上げるという政策で今リーチをしかけている国民民主党が、さらにこういった状況の混迷の中で『自分の国は自分で守る』この政策を口だけではない、本当に日本の力、憲法の力でしっかりと実現していく。それが本当に求められていると思います。国民民主党のためではなく、この国のため世界のためになると心から思っています」と強調した。
国民民主党結党時、玉木氏の「憲法は国の土台とするならば、政党の土台には憲法観があってしかるべきだ。国民民主党結党にあたり、その憲法観の取りまとめをやってほしい」との言葉に感銘を受けたとした山尾氏は「2020年9月に結党し(同年)12月に取りまとめた国民民主党の憲法改正の論点整理。これを2025年に、しっかり時代の要請に合わせてアップデートをしていく。これがまずは、私の一番の仕事だと思っております」とした。
会見は約2時間半に及んだ。過去の不倫疑惑について、取材陣から厳しく追及された山尾氏だったが「8年前に会見で話したことが全て。この場で新しく言葉を紡ぐことをご容赦いただきたい」「この件(不倫問題)についてお話しすることは控えさせてもらいます」などと繰り返し述べた。
(よろず~ニュース編集部)