コロナ禍で高まるホームパーティー需要 「これ、いくら?」“大阪のおばちゃんモード”が楽しい

 “楽しいパーティー作り”を学ぶ「ホームパーティー検定」に、コロナ禍の今、注目が集まっている。同検定を運営する「一般社団法人日本ホームパーティー協会」の会長でホームパーティー研究家の高橋ひでつう氏は「お金があってもなくても楽しめる」と魅力を語った。

 検定は5級から1級までのレベルに分かれる。受講者はテーブルスタイリングやパーティーフードの作り方などを講座で学び、与えられた題に沿ったホームパーティーを制作。作品の写真とレポートなどを提出し、講師から講評を受ける。各級の課題をクリアすると合格が認定される。2020年には、講義内容を動画で視聴できるオンラインコースを開始。今年2月下旬からはオンラインと対面レクチャーを組み合わせた「ハイブリッドコース」を福岡や東京で本格始動させる。

 華やかなパーティーだが、高橋氏は「『高級路線』ではない」と話す。「お金を払えばオシャレなものができるのは当たり前。そうではなくて、なるべく家にあるものや100円ショップ、イケア、ニトリで手に入れられるものをいかに使うかのセンスを磨く。『これいくらだと思う!?』という“大阪のおばちゃんモード”が一番いいと思っている。ホームパーティーはそれが楽しいんです」。

 高橋氏はタワーマンションで景色を眺めながら寿司を食べる集いや、大学生と冷凍たこを調理するたこ焼きパーティーなどさまざまなホームパーティーに参加してきた。「お金をかければいい訳ではなく、『中に何が入っている?』とロシアンたこ焼きをやったりすることが楽しいんだなと」。検定講座でも、コミュニケーションが生まれる「楽しい」パーティーの運営方法を伝授するという。

 コロナ禍は人が集まるパーティーにとって「受難」だったというが、一方で料理のテークアウト・デリバリーサービスの拡充など良い影響もあった。最近は大人数よりも気心の知れた人のみを招待するホームパーティーの人気が高まっており、パーティールームの予約が殺到するマンションもあるという。高橋氏は「コロナ禍で家で過ごすスキルは上がったと思うので、今後、ホームパーティー(の人気)は復活してくるのではないかと思います。経済的にシビアな時期が続くので、お金をかけずに楽しめるホームパーティーの能力を持つ人が増えていけば」と話した。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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