「NEW GAME!」完結記念展覧会 連載8年半を“凝縮”「一気に見てもらいたい」

 「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)10月号で8年半にわたる連載が終了した人気漫画「NEW GAME!」の完結記念展覧会が、先月23日から都内の「“VR対応幻想美術館”MoFa」で開催されている。担当ディレクターの中田泰誠氏が見どころと手応えを語った。

 会場では13巻まで全単行本のカバーイラストと全口絵イラストが展示され、8年半の軌跡を凝縮したものとなっている。想定よりもやや小規模会場となったが、それをメリットへと生かした。「ギュッとまとめて、一気に見てもらいたいと思いました。例えば、主人公・涼風青葉の描き方の変化が視認できるように、1カ所に1巻から13巻のイラストを並べました」と説明した。開催までに来場した作者の得能正太郎氏からは「僕からすると恥ずかしいですね。でもありがたいです」と背中を押された。

 昨年開催された同作展示会に携わっていた縁もあり、今年3月に誌面で連載終了が発表されるやいなや企画を立ち上げたという。氏から展示会用に3種類の描き下ろしイラストを協力された。「新刊発売と展示会のイラストの時期がかぶって、とても忙しかったとおっしゃっていました。特に作中のキャラクター15人が描かれたメインビジュアルは、物量的に大変なのに全身像で描いてくださいました」と、靴の細部までこだわられたイラストに感謝した。

 客層は男性ファンに限らなかった。展示案内や会場の様子に興味を持った、制服姿の若い女性の姿も見受けられ、複数回訪れる人もいるという。「アニメや漫画に触れてきてなかった子への広がりを実感しています」と手応えを見せた。

 会場では記念グッズも販売される。他の展示会と比較してファンの購読意欲が高く、その額が1万円を超えることも珍しくないという。特に作中に登場した図柄を再現したマグカップは、想定を大きく超える人気で、追加発注と品切れが繰り返される状況。「売れすぎて胃が痛いですね」とうれしい悲鳴を上げた。

 同展覧会は10月31日まで開催予定。展覧会描き下ろしイラストのキャラクターパネルや、2015年から定期的にコラボしている、京都叡山電鉄のコラボヘッドマークなども展示されている。中田氏は「今後、西日本でも開催したい。地方巡回という形で何かできればと思います」と意気込んだ。

(よろず~ニュース編集部)

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