高橋陽一氏、「キャプテン翼」のおかげでレジェンド選手からリスペクト 世界進出にも手応え

 世界的人気を誇るサッカー漫画「キャプテン翼」の作者で、東京・葛飾区を拠点とするサッカークラブ「南葛SC」の代表を務める漫画家の高橋陽一氏(61)が31日、都内で行われた「バリュエンスと南葛SCでの合同事業発表会」に出席した。

 かつてG大阪に所属し、元Jリーガーとして初めて上場企業の社長となった嵜本晋輔氏が経営する「バリュエンスホールディングス株式会社」と南葛SCとのコラボレーション。同社はスポーツチーム公認で選手が使用したユニホームなどをオークションにかけ、その収益を還元する「HATTRICK」を運営するなどサッカーチームとの親和性が高く、今年3月に南葛SCとパートナー契約を締結。7月には南葛SCの株主を取得し、経営に参画していた。

 ロンドン、パリ、ニューヨーク、ドバイ、上海、香港、シンガポールに拠点を持つ同社は、世界的アイコンであるキャプテン翼を“知的財産”として最大限に活用。グッズ販売など、国内外問わずマーケティングを拡大していく戦略が発表された。

 「キャプテン翼」のテレビアニメは、世界50カ国以上で放送されているといい、生みの親である高橋氏はアルゼンチン代表のFWリオネル・メッシ(34)ら、数多くの世界的スター選手からリスペクトを受けている。フランス代表の若きスター・FWエムバペからも「会いたい。絵を描いてほしい」とオファーを受けているという。

 高橋氏は「ありがたいことに、イタリアスペインでも知られていて、選手の方から俺に会いたいと言ってくれる。各クラブも歓迎してくれて、翼くんには頭が上がらない」と、作品の主人公・大空翼に感謝。嵜本氏とのコラボに「選手だけじゃなく経営の方にも素晴らしい選手が入ってきたなという感じ、一緒にもっともっと協力して行けたらいいなと思います」と笑みを浮かべた。

 「発表会の最後には、ユニホームの背にわずか2分ほどで大空翼のイラストを描いてみせた高橋氏。「世界に誇れるクラブになる礎が始まっているのかなと思う。作品を描くときも、自分で『ゴール』を決めて、そこに向かうにはどうするかを考えていくことが多いんですが、南葛SCとして、Jリーグに上がるというゴールが1つある。続いてもっと大きなクラブになるというゴール、世界的なビッグクラブになというゴール…といくつかあるけど、そこに行くためのいい準備ができていると思う」と手応えを口にした。

(よろず~ニュース・福島 大輔)

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