炎上のメンタリストDaiGo“引受先”が声明 寄付金集めの申し出は拒否、約束違反には「残念」

 今月7日に自身のYouTubeチャンネルで配信した動画で、ホームレス生活者や生活保護受給者の命を軽視するような発言を行い、炎上したメンタリスト・DaiGoについて、DaiGoが“勉強先”として挙げたNPO法人「抱樸」の奥田知志理事長が見解を発表した。

 奥田氏は同法人の公式サイトで、DaiGoの発言内容について「大きな衝撃でした」と説明。「命の尊厳そのものに対する否定であり、到底容認できるものではありません。また、この発言がさらなる偏見や差別、社会的排除、ついにはヘイトスピーチ、憎悪犯罪につながる恐れさえあるものだと危惧しています」「まさに『差別扇動』であったと思います」と強く非難した。

 その上で「同時に、ではどうするのか、ということについても考えたいと思います」とも言及。「DaiGo氏の発言に賛同する人もいます。このような考え方や人間観、社会像を正していくにはどうしたら良いのか。人が個人として尊重され、相互に生かし合う社会をどのように構築していくのか。抱樸は、そのことを考えたいと思います」と、問題の根源的な解決に向けての思いも示した。

 DaiGoとの交流について、奥田氏は「13日、知人であり、かつて共著を出した茂木健一郎氏から連絡があり『友人のDaiGoという人が問題になっている。話をしてあげられないか』との連絡を受けました」と、脳科学者・茂木健一郎氏の仲介であったと記述。「抱樸としてもそれを引き受けようと考えています。しかし、この引き受けについては危惧する声も聞かれます」としつつも、「DaiGo氏は、一旦ひとりになり、自分を見つめて欲しいと思います。そして今回傷つけた人々の痛みを全身で感じてもらいたいと思います。『学び』とはそういう事だと考えています。ですから、抱樸としては安易に『学び』の場所を提供し事柄を済ませることはしません。徹底的に自己批判していただき、厳しく自らと向かい合ってもらうための対話を重ねたいと考えています」と方針を説明した。

 また、連絡を受けた際にDaiGoから「寄付を呼び掛けることもできます」との申し出があったことも告白。「断りました。今、やるべきは謝罪と学びであり、それに集中すべきだと申し上げました」と、DaiGoを諭したことも明かした。

 奥田氏は、DaiGoの申し出を引き受ける上で「今回の抱樸での学びに関しては途中経過を含めてすべて配信等はしない。これを配信のネタにすることはしない」。「抱樸の宣伝や応援、寄付は一切行わない。抱樸としても寄付等は受け取らない」ことを条件とし、DaiGoは了承したという。だが、その約束をした14日にDaiGoは2度目の「謝罪動画」を公開。奥田氏は「残念に思いました。この謝罪に関しても『誰に謝罪しているのか』『何を謝罪しているのか』が不明瞭だと思いました」と不満を示した。

 結局、翌15日に条件を再確認したことを明かした上で「彼の学びを引き受けることについては賛否あると思います。ただ、私たちは、学びたいと願う人には誰でも学んでほしいと考えています」「これは彼のビジネスを応援するためではありません。DaiGo氏が自分を見つめ直し、多くを学んでくださることを願いますし、それが新しい社会、あるべき社会の創造の道のりとなることを願っています」と思いをつづった。

(よろず~ニュース編集部)

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