奈良岡朋子 三国さんとの出会いは強烈

 俳優の三国連太郎さんが呼吸不全で14日に亡くなったことを受け、映画「釣りバカ日誌」で共演した女優の奈良岡朋子(83)が15日、追悼の談話を寄せた。

 奈良岡は「今思えば『釣りバカ日誌ファイナル』でお別れしたきりでしたが、あれが本当のお別れだったのかと…。出会いはきっと映画の撮影所。戦後の新しいタイプのスターとしてデビューを飾った三国さんは、その日本人離れした風貌とともに私に強烈な印象を残しました」と出会ったころを振り返った。

 初共演は大阪・ABCテレビのドラマ「戦国艶物語」だったそうで、「三国さんは豊臣秀吉、私は北政所役で、3カ月くらいご一緒しました。その撮影の間に若いころのこと、戦争中のこと、色んな話しをうかがったことが思い出されます」と、さまざまな話題を語り合ったことを明かした。

 「三国さんは若いころから芝居の度に色々な工夫をされる方でしたから、ある日どこで調べたのか、秀吉は化粧をしていたと言って口紅を塗っていらしこともありました」と三国さんのおちゃめな一面も明かした。思い出は募るばかりで、「スーさんがいなくなってしまったのですね。これからは佐藤浩市さんのお仕事を見続けながら私の中の三国さんを思い出すことでしょう。合掌。」と記した。

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