友人に引導へ「比嘉大吾の最後の試合だと思っている」堤聖也の覚悟 私情は「彼の人生を潰すにあたっては全く別」2・24防衛戦
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
「prime Video Boxing11」として行われる大会に出場するWBA世界バンタム級王者の堤聖也が公開練習前の会見に臨んだ。
挑戦者の比嘉大吾は高校時代からの友人関係。比嘉が王座についた時も、その後の落ち込んだ時期の姿も知っている。「比嘉大吾の最後の試合だと思っている」と自身との試合を表現し、決意を語った。
同学年の比嘉とはアマチュア時代からの付き合いで、2020年10月にプロで対戦し引き分けた後も交流は続けていた。比嘉は昨年9月に武居由樹に敗れ引退を表明していたが翻意し、これが再起戦となる。
堤は「高校生の時からの仲なので(比嘉が)一番勢いよく(頂点に)上っている時も、(計量失敗による王座剥奪で)どん底に行ったときも見ているし、本人の話も聞いている」と振り返る。ただ、友人を応援したい気持ちはあるとした上で、「今回僕が彼の人生を潰すにあたっては(私情は)全く別のこと」と、自らの拳で盟友のボクサー人生にピリオドを打つ覚悟を示した。