【カメラマン発】鮫島厩舎に新たな風 トレセンでは異例…3ルーキーの抱負
トレセン内の厩舎では、人の入れ替わりが緩やかだ。毎年新入社員がいるわけではなく、定年などで退職者が出ればその都度補充という形を取っているからだ。
そんな中で鮫島厩舎には3人のルーキースタッフがいる。十数人の中での3人だからなかなかの異例だ。
新人と聞けば、右も左も分からず手取り足取り教えて…とイメージしてしまうが鮫島師によると「そんなことはない。3人とも技術的にしっかりしてるし、こうしたいという意思もしっかり伝えてくる」と評する。
新人の一人である古川助手にオークス2着、秋華賞3着と好走しエリザベス女王杯でも有力視されるモズカッチャンを任せているのも信頼の証しだろう。
「もちろん手が合いそうかも見るが、新人だからといってこっち(未勝利馬)をやっておけなんてことはしない」と同師は語る。強い馬から学ぶことは多く、やる気も出るだろうと親心を見せる。
紹介が遅くなったが前述の古川助手に加え、吉田助手、山元助手の3名が鮫島厩舎の新たなスタッフとなり日々励んでいる。ビデオカメラを向けると、ぎこちなくもしっかり抱負を語ってくれたので、ぜひ見てほしい。
そして彼らだけでなく、競馬場で新人の印である黒地にオレンジのラインが入ったヘルメットを見かけたら、温かい目で声援を送ってほしい。(写真と文=デイリースポーツ・石湯恒介)