最後まで芸への執念持ち続け…桂歌丸さん「笑点」卒業後の壮絶な2年間

落語家の桂歌丸さんが亡くなりました。晩年は入退院を繰り返す状態でしたが、呼吸器をつけたまま高座に上がり続ける執念を見せていました。人気番組「笑点」卒業してから亡くなるまでの壮絶な2年間を振り返ります。

公開日:2018.7.3

2018年7月3日デイリースポーツ紙面

 落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸(かつら・うたまる、本名・椎名巌=しいな・いわお)さんが、2日午前11時43分、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため、横浜市内の病院で亡くなった。81歳。

桂歌丸さん逝く 落語界“不屈の鉄人”…国民的人気番組「笑点」に第1回から出演

 関係者によると、歌丸さんは4月24日、肺炎のため横浜市内の病院に緊急入院。一時は危篤状態となっていたが、持ち直して5月からかかりつけ医に転院した。

桂歌丸さん逝く 落語界“不屈の鉄人”…国民的人気番組「笑点」に第1回から出演

 回復の兆しを見せており、6月30日には見舞いに訪れた落語芸術協会の関係者と会話も交わしていたが、この日朝に容体が急変。妻・冨士子さんら家族にみとられ、帰らぬ人となった。

桂歌丸さん逝く 落語界“不屈の鉄人”…国民的人気番組「笑点」に第1回から出演

 最後の仕事となったのは、4月19日、国立演芸場での定席。得意ネタである「小間物屋政談」を演じた。その1週間後に入院し、わずか2カ月余りでの旅立ち。最後まで落語家であることを選び続けた、歌丸さんらしい生きざまだった。

桂歌丸さん逝く 落語界“不屈の鉄人”…国民的人気番組「笑点」に第1回から出演

最後の最後まで「芸」にこだわり続けた歌丸さん。

合掌。

桂歌丸さん死去 11日に地元・横浜でお別れ会

新着のまとめ

もっと見る

主要ニュース

リアルタイムランキング

まとめ記事ランキング