當真あみ「やったことない役とか恐れずに楽しんで挑戦していけたら」 連続ドラマ初主演「ちはやふる-めぐり-」の演技に反響

 笑顔でポーズをとる當真あみ(撮影・石井剣太郎)
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 俳優の當真あみ(とうま・あみ=18)が大きな注目を浴びている。現在放送中の日本テレビ系ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(水曜、後10・00)で連続ドラマ初主演を務め、繊細な演技で視聴者をとりこに。大人気シリーズの新章の主人公という大役への熱い思いと、俳優としての今後の目標を聞いた。

 役の透明感そのままに、親しみやすさのある柔らかい表情を浮かべて主演ドラマの反響を喜んだ。「気になってウズウズしちゃってXでつい調べちゃいますね。笑顔になる感想が多めでうれしいです」。18歳が織りなす等身大の演技に引き込まれる視聴者が続出している。

 「ちはやふる」は末次由紀氏による同名漫画で、競技かるたに青春をかける高校生を熱く描いている。今作は2016年、18年に上映された映画版の10年後の世界を描いており、當真は初の連続ドラマの主人公を演じた。大人気シリーズの大役との“めぐりあい”に「決まったときは、すごくびっくりしたのと、うれしい気持ちでした」と、とても驚いたという。

 映画版は新型コロナ禍で休校だった中学2年の時に自宅で見た。「すごくまぶしかった。一つの物事に全力を注いでぶつかっていく姿、その力強さに圧倒されたし、何かに夢中になって笑顔だったり、泣いたり、いろんな表情があって、憧れるなと」。自粛期間だったからこそ、ドラマの中に広がる“青春”が癒やしでもあった。

 そのまぶしさを、今度は自身が描く。「ちはやふる-めぐり-」の主人公・藍沢めぐるは将来を見据えて効率的に生きる高校2年生。青春は自分に関係ないと思っているが、かるた部と関わる中で変化が生まれていく。女子高生ならではの葛藤を當真は繊細に演じた。

 「めぐるちゃんはすごくたくさんしゃべるキャラクターというよりも、何か考えている表情がすごく多くて。1話、2話は特にそうだったんですけど、言葉を出さず表情でどれだけ伝えられるかを考えながらお芝居していて。目線で何か言おうとするけど、言わないみたいなところが多かったので、それも意識しながらやっていました」。

 撮影ではモニターで演技を確認して映りを研究。めぐるの趣味の投資では「ツンとしている」普段の表情から、「熱意」や「1個違ったトーン」を織り交ぜで演技の強弱もつけた。

 かるたの練習にも励み、撮影の合間にはキャスト同士で自陣、敵陣に4枚ずつかるたを並べたミニゲームで盛り上がることもあったという。「めぐる」の名前とも縁深い「めぐりあひて-」の札は得意札。「取られないようにすごく意識しながらやってました」というが、映画版で生徒役を演じ、今作では教師役となった上白石萌音(27)には「取られました。ぼろ負けして。強かったです」と笑って明かした。

 そんな上白石は「(演じる)大江先生と全く一緒で本当に優しくて、みんなをすごく見てくださっている」と頼れる存在だ。「心強かったですし、お芝居も、たまに一言アドリブが入ってきて、心を動かされたりすることも多かった」と役者として刺激も受けた。

 今作の見どころの一つは「はかまを着て試合をするシーン」だ。「はかまを着ることですごく引き締まる。緊張感を持ってできた」と撮影はより一層集中したといい、「今までの試合だったりとかのシーンとはまた違ってくると思うので、そこも楽しみにしてもらえたら」と呼びかけた。

 ドラマの撮影は既に終えており、今後は「やったことない役とか、いろいろ、どんどん挑戦して、恐れずに楽しんで挑戦していけたら」と役者としての幅を広げていきたいという。

 「分かりやすい例でぱっと思い浮かんだものなんですけど」と前置きしつつ、「(今回のような)学生(役)ではないっていう面で、医療ドラマとか、また別の知識を取り入れて挑まないといけない役とか、そういうものにも挑戦してみたい」と目を輝かせた。また一つ役者として成長した當真は、これからも巡り合った役に全力で挑む。

 ◇當真あみ(とうま・あみ)2006年11月2日生まれ。沖縄県出身。20年にスカウトされ、芸能事務所に所属。21年7月にCMデビューし、22年1月にTBS系「妻、小学生になる。」でドラマデビューした。23年に「どうする家康」でNHK大河初出演。25年10月17日公開の映画「ストロベリームーン」での長編映画初主演も決まっている。趣味は映画鑑賞、カメラ、手芸。身長160センチ。

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