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マヂカルラブリー・野田クリスタル R-1優勝で大注目ゲーム作家としても上昇中

 今年3月、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、初めて無観客での開催となったピン芸人ナンバー1決定戦「R-1ぐらんぷり2020」を制したのが、お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(33)。自作のゲーム実況という過去に例を見ないネタで新境地を切り開いた。2017年にコンビで出場した「M-1グランプリ」決勝で審査員に酷評された屈辱から3年、日本一の冠を手に入れた野田が、次なる野望とネクストステージでの挑戦を語った。

 無観客大会として大きな注目を集めた「R-1」で優勝。野田は「あの時は衝撃的な大会だったんですけど、今となっては無観客が当然なんで、この時代の“はしり”というか、それが出来たのかなという感じでしたね」と振り返った。

 ゲーム好きが高じ、「大人になってから、独学でインターネットで勉強した」というプログラミング技術を駆使し、自らの手でテレビゲームを作成。その実況を笑いのネタにするという斬新なスタイルが評価された。

 大舞台で成功裏に終わったが、実はギャンブル要素の強いネタ。「いくつか勇気がいる部分があって…。本番中で自分で操作していて、毎回プレイ内容が変わるんで、その都度流れも変わるんです。あと、一番怖いのが、技術的なトラブル。準決勝はモニターの画面がつかなかったし、本番直前にパソコンが急激に重くなったり、本番中にバグが見つかるとか、普通の漫才にはないトラブルが満載」という。

 それでも、果敢に挑むのが芸人魂。「怖いというか、どうにでもなれという感じ。芸人としての瞬発力が試されるネタになってますね」と笑った。1本のゲームを作るのに、最長で1年近くはかかったといい、「(漫才の)ネタは、浮かんだらそのままやればいいんですけど、ゲームは思い浮かんだ後で作る作業があるので、そこで心が折れることもあります」と明かした。

 ピン芸人として冠を手に入れた野田だが、活動のベースはやはりマヂカルラブリーにある。ゲームネタに着手できた理由も「前の年に『M-1』の決勝に出て、コンビとしては調子が良かった。だから『R-1』にもいけたのかなと思うし、いろんなことに手を出せた」という。

 さらに「お笑い芸人的に言えば、漫才ってのは劇場でやるもの。月にある程度の本数決まっているんで、言ってしまえば『職業』。ちょっとしたサラリーマンだなと思うんです」と分析。その上でピン芸については、「サラリーマンがやる副業と言いますか、『ちょっと当たればいいな』っていう、FXに近いですかね」と違いを説明した。

 だからこそ、今後目指すのは「M-1」でのリベンジだ。2017年、初めて決勝進出したものの、10組中の最下位に終わり、審査員の上沼恵美子(65)からは「よう決勝残ったな」などと酷評された。

 もっとも、野田は当時を「あの(M-1の)最中は『地獄だな、終わったな』ぐらいの感じだったんです。でも、終わってみたらなんやかんやで話題になっていて、あんなにニュースになることはなかったので…。で、スケジュールがびっしり埋まったんですね。そういうことを考えると、良かったんだなと。『良かったな』とは言わずに、『良かったんだな』と」と回顧。上沼に対しては「(自分たちへの)愛があったかどうかは聞かないとわかんないですけど、きっとそういう人なんでしょうね。だから大物なんでしょう」と話した。

 その上で、「やっぱり『M-1』と『キングオブコント』の両方で優勝したい」とキッパリ。「上沼さんはきっと僕らのことは忘れてるでしょうから、改めて見せて『よく知らんけど、おもろい子たちが出てきたな』って言わせたいです」と言葉に力を込めた。

 ゲーム作家としても上昇中で、人気ゲームソフト「ことばのパズル もじぴったん」の生みの親で、ゲームクリエイターの後藤裕之氏と共同で、Nintendo Switch向けのユーザー共創型ゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」を開発。資金を集めるためのクラウドファンディングを開始し、来年3月の発売を目指している。「ミニゲームを集めた作品なんですが、これも1つの挑戦ですね」と気合十分。天国も地獄も味わった男は、誰も想像しないお笑い&ゲームの新時代を切り開いていく。

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