「第６６回ＮＨＫ紅白歌合戦リハーサル」（２９日、ＮＨＫホール）

　紅組司会の綾瀬はるか（３０）、白組司会の井ノ原快彦（３９）、総合司会の黒柳徹子（８２）と有働由美子アナ（４６）が報道陣の取材に応じた。３２年ぶりの司会となる黒柳の登場に注目が集まる中、井ノ原のさりげない気配りがきいていた。

　司会陣の取材応対は、ＮＨＫホールのロビーに設けられた壇上で行われた。ゆったりとした足取りの黒柳に井ノ原が付き添い、転倒などしないように注意をはらっていた。立ち位置を後ろに下げる時も背中に手をそえるようにする配慮をしていた。

　多くのカメラマンに囲まれると、視線を向けるべき方向を指し示してサポート。撮影から質疑応答に切り替わる際には「ちょっと待ってください」とＮＨＫ関係者に声をかけ、水を求めた。

　取材では、有働アナが司会を務める「あさイチ」放送前に朝ドラを見ていた際にストーリー展開に驚きつけまつげが外れ、そのまま「あさイチ」が始まってしまった際の話題も出た。この事情を黒柳がよく知らないと見ると、すかさず井ノ原が「ドラマを見ていて驚き過ぎちゃったんです」と解説。円滑に取材が進むよう心を砕いていた。本番でもさりげないサポートで黒柳や番組全体をもり立てそうだ。