歌手のＡＳＫＡ（５７）に覚せい剤などを譲渡したとして、麻薬取締法違反などの罪に問われた暴力団幹部・安成貴彦被告（４７）の論告求刑公判が３１日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役８年および罰金２００万円、追徴金約１５０万円を求刑した。

　弁護側は１９日に証人出廷したＡＳＫＡが、共謀した柳生雅由被告が「安成さん」と呼んでいたと聞いたという証言を「ありえない」と否認するなどして無罪を主張。被告も最終陳述で「私が暴力団員だから有罪ありきの逮捕」と訴えた。判決公判は５月１９日。