スペインを代表する女優が死去、42歳 首相やアントニオ・バンデラスが追悼
スペインの女優ベロニカ・エチェーギさんが、24日に死去した。42歳だった。報道によれば、ベロニカは非公表でがんの闘病生活を送った後マドリードの病院で息を引き取ったという。スペイン国内外で高く評価された演技力を持ち、18年間にわたり30本以上の映画やドラマに出演したベロニカは、スペイン映画界を代表する存在として、多くの人々に親しまれてきた。
1983年マドリード生まれのベロニカは、社会学の道を離れ、王立演劇学校で演技を学ぶ道を選んだ。
2006年の映画『女が男を捨てるとき』に主演し一躍注目を集め、2013年に『シャドー・チェイサー』でシガニー・ウィーバーやブルース・ウィリスと共演し、ハリウッドに進出、また英国映画『バニー・アンド・ザ・ブル』や、2022年作『ブック・オブ・ラブ』ではサム・クラフリンと共演するなど、国際的な活躍も目立った。
また、Amazon Primeのドラマ『フォーティチュード/極寒の殺人者』や、Apple TV+の『ラブ・ユー・トゥ・デス』にも出演し、ジャンルを超えた演技力を示した。
訃報を受け、スペインのペドロ・サンチェス首相は「若すぎる別れに深い衝撃を受けた。才能と謙虚さを兼ね備えた俳優だった」と追悼の言葉を述べた。俳優アントニオ・バンデラスも「スペイン映画界は喪に服している」とSNSで哀悼の意を表した。
