大物作曲家が死去 74歳、未発表の闘病生活の末 50枚以上のアルバム遺す

 エレクトロミュージックのパイオニアとして知られるクラウス・シュルツェが死去した。74歳だった。ベルリン出身のシュルツェが、詳細は未発表の闘病生活の末26日、帰らぬ人となったことが、本人のレコード・レーベルSVPのフランク・ウーレ社長の声明により明らかとなった。

 「個人的な親友を私たちは失い、これからも惜しむことでしょう。彼はエレクトロミュージックにおいて最も影響力があり重要な作曲家の1人、信念の塊で類まれなるアーティストでした。彼の妻、息子たち、家族にお悔やみを申し上げます。彼の常に元気な性格、革新的な精神、その素晴らしい作品たちは私たちの記憶の中でこれからも消えずに根を張り続けていきます」

 シュルツェは1960年代にタンジェリン・ドリームにドラマーとして参加、デビューアルバムのレコーディング後脱退、今度はアシュ・ラ・テンペルに加入し、ギターのマニュエル・ゲッチングやベースのハルトムート・エンケらと活動を共にした。しかし彼らとの関係も長くは続かず、アルバム1枚を発表するにとどまり、シュルツェはソロアーティストとしての道を歩む。

 1972年のソロデビュー後、50枚以上のアルバムを遺したシュルツェだが、ここ数年はツアーを行わず、自身の健康を最優先していることを2018年のインタビューで明かしていた。「たやすい決定ではなかった。ファンとのライブコンサートが無くて寂しい思いなのは本当だ。しかし健康ありきであることを私は学習しなければいけなかった。今普通の生活に戻りつつあって、随分と時間がかかったけど、とても幸せだ」

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