ジョディ・フォスター『羊たちの沈黙 』撮影でアンソニー・ホプキンスに恐怖心

 女優ジョディ・フォスターは、映画『羊たちの沈黙』撮影中は、共演のアンソニー・ホプキンスを恐れていたそうだ。2021年1月、トーマス・ハリスの同名小説を原作とした1991年の同作が30周年を迎え、ジョディが撮影当時を振り返った。

 同作でジョディは、FBI訓練生クラリス・スターリングを演じ、連続殺人犯バッファロー・ビル (テッド・レヴィン)の捜査を助ける投獄中の殺人鬼で食人嗜好のハンニバル・レクター博士役のアンソニーと共演した。

 ジョディは、レクター役のアンソニーを心から恐れていたそうで、OK!誌のインタビューで、こう話している。「アンソニーは並外れた俳優で、とても親切な人よ」「初めて彼に会ったのは、テーブルを囲んで読み合わせをしていた時だったわ。彼が台本を読み始め、私は突然怖くなったの」「撮影最終日の昼食で私が『あなたのことが少し怖かった 』と言うと、アンソニーは『そう、僕も君のことが怖かったな 』と答えたのよ。その後私たちは力強く抱き合って親密な友達になったの」

 『羊たちの沈黙』は商業的、批評的成功を収め、作品賞、ジョナサン・デミが監督賞、アンソニーが主演男優賞、フォスターが主演女優賞、脚本賞の5部門でアカデミー賞を受賞した。

 そんなジョディは、ジョナサン・カプランが監督を務めた1988年の映画『告発の行方』でレイプを生き延びた女性を演じ、初めて主演女優賞を受賞している。2度にわたりアカデミー賞を受賞しているジョディは、バーでの生々しいレイプシーンを含むことで公開時に物議を醸したこの映画に主演し、当時の時代遅れで不正確で矛盾した世間の考え方を変えることができたことを誇りに思っているそうだ。

 「今は状況は変わったけど、映画を作る上でもあらゆる困難があったわ。『彼女はスカートをはいていたから、レイプされて当然』と言う人たちがいた。部屋の中で『そんなの普通だ』と叫ぶ他の男の子たちがいたり」

 「当時人々は、この行動を普通のことと見ていた。映画評論家ですら『まあ、それは普通のことだ 』と言っていたわ。だから、私たちにとって、当時とても重要な議論の場だったの。状況を変えたと私は思っているわ。これは長い間続いている議論ね。でも映画について言えば、それは本当に転換点だった。レイプと女性に関する議論が変わった時だったと思う」

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