有名映画監督が、自らの業界を痛烈批判「低俗な大衆の嗜好に合わせられている」

 映画監督のマーティン・スコセッシ(78)が、映画業界の現状を痛烈に批判した。『タクシードライバー』をはじめとする映画史上に残る数々の名作を世に送り出してきたスコセッシ監督は、ストリーミングサービスがもたらす悪影響に言及、映画が「組織的に過小評価され、脇に追いやられ、名を汚され、低俗な大衆の嗜好に合わせられている」と指摘した。

 スコセッシはハーパーズ・マガジン誌に掲載されたエッセイの中で「それほど遠くない15年前には、『コンテント』という言葉は、人々がシネマを真剣に論議する際『フォルム』と対比し、物差しとする時にだけ耳にしたものだ」「しかし徐々に、それはメディア会社を買収した人々により使われるようになっていった。その殆どは、この芸術分野の歴史を何も知らず、そうあるべきだともさして思っていない」と説明する。

 スコセッシは、ネットフリックスのサポートを受けて『アイリッシュマン』を製作したため、ストリーミングサービスの恩恵にあずかったことを認めるものの、映画業界は「ビジネス面」に焦点を当てすぎていると指摘する。その上で「シネマの面倒を映画ビジネスに託すわけにはいかない。現状でわかるように。映画ビジネスは、今は巨大なビジュアルエンターテイメントのビジネスとなっており、重点は『ビジネス』という言葉に置かれ、その価値は、それがどれだけの収入を得たかということで決められる」と語る。

 そして、これまで手掛けてきた映画の中には『レイジング・ブル』や『ケープ・フィアー』も含まれる同監督は、「私達の文化の最高の宝物」を守るよう業界に呼びかけた。そして「シネマとその歴史を知る者は、私達の愛と知識を出来るだけ多くの人々と分かち合う必要がある」「私達は、シネマはただ利用し尽くしてその後しまい込むといった所有物を遥かに超えたものであることを、これらの映画を法的に所有する人々に明確に伝えなければならない。それらは私達の文化における最高の宝物に数えられ、そのように扱わなければならないことを」と話している。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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