カニエ・ウェスト 大統領選出馬を取り消し 関係者明かす「理由があって決断」

 カニエ・ウェストが今月発表していたアメリカ大統領選挙の立候補を取り止めた。カニエの選挙チームのスティーブ・クレイマー氏が明らかにしたかたちだ。

 フロリダ州とサウスカロライナ州における選挙運動担当のクレイマー氏は、ニューヨーク・マガジンの政治コンテンツ「インテリジェンサー」にこう話す。

 「彼は抜けました。全てのキャンセルが決まってからお知らせします。今日は180人以上を動員していました。カニエについて良い悪いなどと言うつもりはありません。誰もが理由があって決断を下すものです。大統領選挙の活動について熟考するのは本当に大変なことです。初立候補者は誰でもこのようなトラブルを乗り越えていくのです」

 またクレイマー氏はカニエの決断に対し、雇われたスタッフは失業するという理由だけではなくカニエの掲げるメッセージを支持していたため失望していると話す。

 そんな出馬辞退をしたカニエについて、つい先日チャンス・ザ・ラッパーは支持を表明、ドナルド・トランプの対抗馬である民主党候補ジョー・バイデンよりもカニエの方が適しているとして、「わかるよ。皆がトランプを追い出したいのは。けどそのトランプを置き換えるシナリオを仮定して、バイデンの方がベターな理由を誰か説明してくれないか?」と綴り、「ようやく答えを見つけた。誰もがカニエよりバイデンを信頼しているってことさ。その理由はわかるけど、僕はそうは思わない」と結んでいた。

 一方ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムはカニエの出馬に関して、「(大統領選は)遊ぶには危険すぎる。ふざけているなら、止めるべきだ。特に今の時期は。一体何を考えている。お前がやっているコミュニティ・サービス(日曜礼拝)でさえまるで理解不能だ」と批判。自分の音楽を活用すればいいとして、「俺たちのコミュニティを助ける方法など政治以外にいくらでもある。人の人生を良い方向に変えるのに立候補する必要なんてない。この11年間、俺は自分が昔いたゲットーに戻り学校を始めた。最初は65人だった生徒が今や720人、まだまだ増えている。若い奴を守るのに政治家になる必要なんてない。政治、嫌だね。俺は自分で出来ることをやるだけだ。それを最大限にさ」と続けていた。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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