大物ミュージシャン 悲劇的な死を迎えた21歳のラッパーを語る

 スティング(68)はラッパーのジュース・ワールドが亡くなる前に一緒に仕事がしたかったそうだ。自身の楽曲「シェイプ・オブ・マイ・ハート」をジュースが「ルーシッド・ドリームス」でフィーチャーした経緯のある2人だが、スティングは今回、薬物の過剰摂取のため21歳でこの世を去ったジュースについて口を開いた。

 スティングはビルボード誌にこう語る。「最初にあの曲を聴いた時、とても特別なものを感じた。素晴らしい解釈だと思ったし、だからこそあの曲をサポートしていたんだ」「ジュース本人には会ったことはないんだ。だから彼が悲劇的な死を迎えた時には心底驚いたよ。彼には素晴らしい才能があったし、みんな彼を恋しく思っている。一緒に仕事がしたかったね」「でも追悼で、オリジナルの『シェイプ・オブ・マイ・ハート』の一部としてジュースの歌を歌うよ。とても美しいものになると思う」

 先月、ジュースの訃報が報道された際にも、スティングはNMEに寄せた声明でこう綴っていた。「音楽業界にとって悲劇的な損失です。多くの可能性、唯一無二で貴重な才能を秘めた若い命が失われました」「『ルーシッド・ドリームス』は『シェイプ・オブ・マイ・ハート』が使われた数ある曲の中でも私のお気に入りでした。今後何年にも渡って、人々の心に響くでしょう。遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます」

 そんなスティングは以前、「ルーシッド・ドリームス」で使われたサンプルによる印税のおかげで、自身の孫たちが大学に行けると冗談を飛ばし、さらには同曲の収益の85パーセントを得るために訴えると続けていた。

 それに対し、ジュースはパーセンテージはもっと高いとし、こう答えていた。「どうでもいいけどね。どうせ金は入るもんだから」「金のために音楽をやってるなら、人はそれを見破るものだよ。俺にとっては、スティングが俺の音楽は美しいって言ってくれたことと、俺のバージョンを演奏してくれたって事実が大事なんだ」。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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