デイミアン・チャゼル監督が『ファースト・マン』を作りたかった訳は?

 デイミアン・チャゼル監督は、アカデミー賞受賞作『ラ・ラ・ランド』と正反対だからという理由もあってニール・アームストロングを描いた新作『ファースト・マン』を作りたかったのだそうだ。

 1969年のアポロ11号のミッションに参加し、人類で初めて月面に降り立ったことで知られるアームストロングをライアン・ゴズリングが演じるこの新作が、ミュージカルだった前作とあまりにも違いがあるという挑戦をチャゼル監督は楽しんだようだ。

 ザ・カーディアン紙でのインタビューでチャゼルはこう話す。「『ラ・ラ・ランド』とは全く正反対の作品をやりたいと思った。『ラ・ラ・ランド』が『セッション』と正反対だったようにね。少なくとも感情面でささ。それに違う世界を探求するのがただ興味深かった。自分の経験に全く基づいていない作品を作るのは今回が初めてだったから」「夢を現実のものにするという映画であることには親近感があった。『ラ・ラ・ランド』や『セッション』みたいな感じでね。それに映画であまり描かれない、宇宙飛行士になるための過程を少し伝えたかった。汗ばんだ手やシャツへの嘔吐、汚く、核心に触れるような、バタバタ感とかをね」

 宇宙への旅についてはこの映画を作る過程で学んだと認めるチャゼルだが、出来るだけ正確に描こうと努力したそうだ。「子供の頃は宇宙飛行自体よりも、それを描いた映画のほうが興味があったと言える。音楽や映画、絵画や物語の語りみたいに常に芸術に興味があったから。だからこの映画をやるにあたってこれまで以上に宇宙飛行について学んだ。初期の段階でヒューストンを実際に訪れたことで、本当にやる気ならしっかり学ばなきゃいけないと実感した」

 ライアンとは『ラ・ラ・ランド』でも一緒に仕事をしているチャゼルだが、アームストロングと似ている部分があると思っていたことから今回も主役に起用したのだそうだ。「彼は役作りに没頭するし、ニール・アームストロングの持つ執着心やちゃんとやり遂げることへの意志の強さを持ってる。シーンの合間は現場に来てもらっていた実際の宇宙飛行士の1人に『今ので大丈夫だった?このボタン?それともこっち?』『RCSスイッチを引かなくちゃいけない次のシーンでは早いほうが良い?それともゆっくり?』って感じで聞いていたよ。そういう全てのことに鋭い目を持ってるんだ」

(BANG Media Internationasl)

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