お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司（３９）が１０日、都内で行われた、ミュージカル「レ・ミゼラブル」（来年４月１９日～５月２８日、帝国劇場）の新キャスト発表会に出席した。

　オーディションを突破し、ミュージカル初挑戦が世界的名作となった斎藤は「右も左も分からないというか、本当はわかるんですけど…」とひとボケしつつ、「大先輩の方に囲まれて緊張で歯が痛い状態です。大作中の大作ですから」と心境を吐露した。

　斎藤が演じるのは、他人の物を盗んだり、少女を虐待したりする悪党・テナルディエ役。「足を引っ張らないように役作りを始めてまして、街で（他人に）足を引っかけたりとか、物を盗り始めたりとか…」とジョークで笑いを誘った。

　芸人として多忙な中、今作のオーディションを受けた理由を「ミュージカルというものをいつかやってみたいなと思っていた。常々、仕事が自分を成長させてくれると思ってまして、今の自分に見合ってないのは分かってるけど、それが成長させてくれるなと感じたので」と説明。役柄については「自分に一番近しい役。ひょうきんさと、中にある闇ですね」と微妙な表現で笑わせた。

　オーディションについては「歌を歌うときに、目の前に秋元康さんがいたので。あっ、吉本坂と混同してしまって…」と、前日９日にデビュー曲のセンターに決定したばかりの「吉本坂４６」の名を挙げて再びボケ。「人数も『あらびき団』の１０倍ぐらいいて、自分がどれだけ甘い環境でやってたか思い知った」と引き締まった思いも語った。

　プライベートでは、今年６月に第１子となる長女・陽菜ちゃんが誕生したばかり。「子どもが生まれると運気が上がる、というのが芸人の中で伝説としてありまして、今回は娘が持ってきてくれたプレゼントだなと思います」と父親の顔でほほ笑んだ。