ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、リドリー・スコットの前では撮影できなかった!?

 『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は憧れであるリドリー・スコットに見られるプレッシャーに耐えられなかったそうだ。ヴィルヌーヴは1982年のオリジナル版『ブレードランナー』で監督を務めたスコットと共にハリソン・フォードとライアン・ゴズリング主演の脚本に取り掛かっていたものの、撮影現場には来ないように頼む必要があったという。

 ヴィルヌーヴはスコットとの会話を振り返り、「こんなジョークを言ったんだ。彼に『リドリー、あなたのお気に入りの監督は誰?』と聞いたら、彼が『(スタンリー)キューブリックと(イングマール)ベルイマンは大好きだね』と言ったんだ。それで『じゃあ撮影現場でベルイマンが後ろに立っていたらどんな気分になると思う?』って尋ねたら、彼は吹き出して大笑いして、セットから出て行ったよ」「だって僕はハリソン・フォードに指示しようとしていたわけだし『こんな状況じゃ無理だ』と思ったわけさ」と語った。

 そして『グラディエーター』などの監督作で輝かしい受賞歴も持つスコットが、自分に完全に監督を任せてくれたことをヴィルヌーヴはプレゼントのように感じているそうで、「彼は現場に何度も来てくれた。でもその頻度は絶妙なバランスだった」「僕が脚本に取り掛かっている時は、彼のアイデアや世界観、キャラクターを思い描いていたから、リドリーのことを常に考えていたね。オリジナル映画の伝説に恥じない作品を作る責任が僕にはあったわけだから」「彼はこの映画に関して最初から僕にあらゆる自由と場所を与えるって、結果全て僕の責任となるわけだけど必要な時は手を貸すからと言ってくれていたんだ。でも僕が助けを求めなければ自分だけでやっていいからって。それは最高のプレゼントだった。リドリーが後ろについていたら 仕事どころじゃなかっただろうね」と続けた。

(BANG Media International)

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