大島優子、AKB卒業後初の映画が決定

 女優を目指してAKB48を6月に卒業する大島優子(25)が、宮沢りえ(40)の主演映画「紙の月」(2015年公開)で、卒業後初の映画出演を果たすことが23日、分かった。宮沢も国民的アイドルから日本を代表する演技派女優へ成長を遂げたとあって、同じ道を歩もうとする大島にとっては、“再出発”を飾るのにふさわしい作品となる。また、大島はこの日、千葉・幕張メッセでイベント「大島優子感謝祭」を開催した。

 女優という夢を追うため、AKBの看板を下ろす大島の、卒業後初の映画出演が決まった。「紙の月」は人気作家・角田光代氏が原作のサスペンス。「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督がメガホンをとり、宮沢とは初共演となる。

 大島が演じるのは映画オリジナルキャラの銀行窓口係で、主人公の生き方に影響を与える重要な役。2月上旬から3月上旬にかけて撮影に参加し、「登場人物の心情が複雑に描かれていく中で、その歯車の1つとして、自分に与えられた役をどう演じるか考えることがとても面白かったです」と演技の魅力を再確認した。

 主演の宮沢は、トップアイドルから、映画、舞台に幅広く活躍するトップ女優となった。まさに大島が目指す生き方を体現する人物だ。撮影の大半は宮沢とのシーンとあって、大島は「りえさんは、絹のような繊細さと強く美しい輝きを併せ持つステキな女性で、完全に魅了されてしまいました」と大先輩の姿を“教科書”にすべく、脳裏に焼き付けた。

 宮沢も、「とても古風な瞬間と、キラキラしている瞬間があってステキです。いろんな顔を持っているし、堂々とされているので、若いのに頼もしいなと感じています」と大島の変幻自在ぶりを高評価。

 AKB卒業にともない、歌手活動に終止符を打つことも宣言している大島。アイドルからの“転身”に成功した宮沢との共演が、女優一本で勝負する最初の試金石となる。

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