小八重葵美13歳「世界で一番かわいいと思う顔をしたら声かけてもらえた」芸能界に入ったきっかけや憧れの俳優を語る
戦災孤児の過酷な運命を描いたオールスター大作「わたしの知らない子どもたち」(16日公開)で主人公の少女・琴子役を演じ、映画業界の話題をさらっているのが俳優の小八重葵美(こやえ・あみ=13)だ。大きな美しい瞳から放たれる目力を持ち、二階堂ふみ、役所広司、田中裕子、岡田准一、竹野内豊、吉田羊ら名優を向こうに回して強烈な印象を残している。昨年俳優デビューしたばかりの逸材はどのような「子ども」なのかを、小八重自身が明かす。
小八重演じる琴子は戦争で家族全員を失い、身を守るため髪を短く刈って少年に偽装し、戦災孤児の仲間たちと靴磨きや隠匿物資の強奪などで食いぶちを稼ぎながら、過酷な闇市や収容施設を生き抜いていく。
小八重は「戦争って学校ではあまり教えてもらってなかったし、すごい遠い存在だと思ってた」という。完成した映画を見て「戦後だけど戦争がまだ続いてるような感じだったし、同世代の人に特に見てほしい。戦争の時は女性に対してすごい厳しかったりしてたのが許せないなというのがある。これから女の人に対して優しくとか気遣いとかがもっとできるようになったらいいなと思いました」と願っている。
断髪に「鎖骨ぐらいまで髪が長かったから、切っちゃうの悲しいなあ」と思いはしたが、「役のためだし、いい経験だから、まあいいかな」と俳優根性を発揮。短髪体験を「最初は恥ずかしいなというのはあったけど、すぐ慣れたし、みんな似合ってるねって言ってくれてうれしかったし、自分でも『イケメンじゃん』って思ってたから、全然良かったと思います」と笑顔で振り返った。
今作では多くの名優と真っ向共演。食事の場面で岡田から「カメラに映っていないところでも食べるふりをしたり『おいしい』とか声に出したりした方が、カメラに映ってお芝居してる人たちの気持ちとかも乗りやすくなるし、皆がお芝居しやすくなる」と実践的なアドバイスを受けるなど、彼らから多くを学んだ。
「ゆれる」や「すばらしき世界」など、日本を代表する映画作家の一人である西川美和監督との仕事も「お芝居の時に『琴子は今どんなことを思ってると思う?』とか聞いてくれて、一緒に気持ちとか答えを見つけ出そうとしてくれてて、気持ちがすごい乗りやすくなったし、お芝居もしやすくなった」と、貴重な経験となっている。
泣くシーンでは「自然と涙出てきて。自分の中でも撮影の時のプレッシャーとかがあったと思うし、琴子のことを考えると、まだ子供なのによく頑張ってるなとかすごい思えるし、すごい泣けました」と、観客の涙を誘う演技をやってのけた。
芸能界に入るきっかけは、小4の時に「テレビに出てみたい。お芝居してみたい」と思い立ったこと。母、姉と竹下通りに行くとスカウトされたのは姉の方だったが「お姉ちゃんが『興味ないです』って言って、自分がたぶん世界で一番かわいいと思う顔をしたら声かけてもらえた」と、現在の事務所に入った。
見る者を引き付ける目力については「芸能界に入ってから言われるようになったから、それまで自分ではあんまり考えたりしてなかったけど、すごいいろんな人が目がキレイだねって言ってくれる」といい、「チャームポイントとかありますか?って聞かれたら、目ですって答えようかな」といたずらっぽく笑った。
演技の楽しさは「普段自分が絶対なれないようなこととか、できないようなことがたくさんできる」ことだといい、目標は「橋本環奈さん」。「かわいいし、面白いから」というのが理由だ。
目指すは「なんでもできる俳優」。「『ベイビーわるきゅーれ』が好きで、それを見てからアクションも挑戦したいなってなった。ヤンキー(もの)とか戦うやつとか、恋愛(もの)とかに出てみたいな」と夢を膨らませている。
◆小八重 葵美(こやえ・あみ)2013年5月28日生まれ、千葉県出身。小学4年生の時に現在の所属事務所にスカウトされて芸能界入り。25年、映画「#真相をお話しします」で俳優デビュー。今秋はフジテレビ系ドラマ「ポリティカルパン」、WOWOWの連続ドラマW「虚ろな十字架」に出演。趣味は歌うこと、ドラマ鑑賞。特技はピアノ。好きなスポーツはドッジボール。身長150センチ。
