劇団新派を代表する俳優・水谷八重子さん死去 庶民の恋愛や家族、女性の生き方などを描いた劇団新派とは
劇団新派を代表する俳優で、映画、テレビでも活躍した水谷八重子(みずたに・やえこ、本名松野好重=まつの・よしえ)さんが8月28日午後0時18分、肺炎のため都内で死去した。87歳。東京都出身。葬儀は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。父は歌舞伎俳優の十四代目守田勘弥さん、母は初代水谷八重子さん。ジャズ歌手としても活躍し、NHK紅白歌合戦に出場するなど、多才な芸で魅了した。
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劇団新派は、自由民権運動の活動家=壮士が、主義主張を芝居に仕組んで訴えた「壮士芝居」が源流。1888年に角藤定憲が大阪で始めた「大日本壮士改良演劇会」が新派の祖と言われている。オッペケペー節の川上音二郎の一座とともに、当時のメディアが歌舞伎(旧派)に対する「新しい演劇」という意味で「新派」と呼ぶようになったという。明治・大正・昭和を通じて「婦系図」「日本橋」など庶民の恋愛や家族、女性の生き方などを描いた作品を数多く上演された。戦後、1949年に現在の「劇団新派」として結集。初代水谷八重子、花柳章太郎、喜多村緑郎、波乃久里子ら名優が伝統を受け継ぎ、1987年には「新派百年記念公演」が行われた。
