1館から53館に拡大公開! 異例の大ヒット映画「レンタル家族」 シンデレラボーイの上坂監督「自主映画なんやけどな」
上坂龍之介監督(31)の自主映画「レンタル家族」が単館から53館と異例の拡大公開となり、21日に都内で主演の荻野友里(43)ら出演者12人と拡大公開記念舞台あいさつを行った。
映画は認知症の母を抱える主人公がレンタル家族を利用することを通じ、家族のつながりを問い直す人間ドラマ。昨年12月に新宿K’s cinemaで1週間限定上映されると全日満員御礼を記録し、予約殺到によるアクセス集中でサーバーがダウンしたという。
今年7月31日に同館で本公開されると22日間連続でオンラインチケットが完売し、全国53館での拡大公開が決定。「カメラを止めるな!」(2017年)や「侍タイムスリッパー」(2023年)をほうふつとさせる、社会現象的な広がりを見せている。
短編映画も撮ったことがなく自主映画も今作が初めてという上坂監督は「映画さえ撮れたらいいよねぐらいで始まってたんで、まさか満員になって、ここTOHOシネマズでやらせていただいて、変な感じがしています。ホントにとんでもないことになってるなみたいな感じで。商業映画としてすごい見られるようにならせていただいたのがすごく変な感じで、自主映画なんやけどなと思いながら」と、大ブレークにいささか当惑気味。
それでも「当時の僕と僕のことを支えてくださるスタッフのみんなとキャストの皆さんと当時のベストで作ったんで。映画監督として1本目の作品で、何よりも思い入れのある作品」と訴えた。
制作のきっかけは数年前の父方の祖父の死だと明かし、「僕は兵庫県のすごい田舎の出身で、映画監督になりたくて東京に来たけど、いろんなことが忙しくて夢を追うのを忘れていた。亡くなっておじいちゃんと対面した時にビックリするぐらい涙が出てきたんですよ。おじいちゃんに映画見せられなかった、何しに東京に行ったんだろう、だったら映画撮ろうと思って作りました」と振り返った。
現在は母方の祖父が「まずい状態」だといい、「『レンタル家族』がスクリーンで見せてあげられるラストチャンスだった。ごめんなさい、泣きそうです」と感極まって涙ぐみ、拡大公開を「兵庫の映画館でもやってくださることになって良かった」と喜んでいた。
