中村玉緒さんの甥・中村鴈治郎がしのぶ「勝新太郎の女房は中村玉緒じゃなければ務まらなかった」
俳優の中村玉緒(なかむら・たまお、本名奥村玉緒=おくむら・たまお)さんが9日に肺炎のため86歳で死去していたことが12日、分かった。玉緒さんのおいで歌舞伎俳優の中村鴈治郎がこの日、デイリースポーツの取材に対し、玉緒さんをしのんだ。
鴈治郎は玉緒さんの兄で歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんの長男。最後に玉緒さんと会ったのは2、3年前で、その時は「全然普通で、相変わらず」だったという。
鴈治郎にとって玉緒さんは「おばとしてというよりは勝新太郎の女房ですよ、間違いなく」といい、「うちのおふくろ(扇千景さん)でなければ父の女房は務まらなかったのと同じように、勝おじの女房は中村玉緒じゃなければ務まらなかったと思います。他の人はいません。絶対にあり得ません」とたたえた。
俳優としては藤十郎さんと玉緒さんの父・二代目中村鴈治郎さんの追善興行で一度だけ共演。玉緒さんが鴈治郎の母親役で「独特な魅力がある唯一無二の人だったと思います」と振り返った。
勝さんが亡くなってから今月で29年。鴈治郎は「勝おじが亡くなってから30年近くになりますから、また一緒になれて喜んでいると思います」と、玉緒さんの心中を思いやっていた。
