フジ政治部長 「若干失礼な言い方になるんですけど」→自民党重鎮に税金について直球質問→「非常に微妙なご質問」笑顔で対応
小野寺五典自民党税調会長が28日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演し、来年の税制改正大綱が決定したことについてコメントした。
番組では、主な税制改正項目として「年収の壁」引き上げ、住宅ローン減税などを提示した。小野寺氏は「今は物価高で大変な状況で。少しでも国民の皆さんの生活の下支えになるような。大変な暮らしのなかで国として今は支えなければならない。そういう強い思いで今回は減税をさせていただきました」と意図を述べた。
梅津弥英子アナウンサーが「まとめたのは小野寺税調会長。党内からはどのような評価が」と高田圭太フジテレビ政治部長に尋ねた。高田氏は「これまで、いわゆる税の専門家じゃないと税調はできないと言われていた中で、メンバーがガラッと変わりました。ある自民党議員は、これ、小野寺さんに若干失礼な言い方になるんですけど、『小野寺さんでもできる』ってことが証明されたんだと」と柔らかい丁寧な口調で述べた。小野寺氏の笑い声が入った。
高田氏も笑みを浮かべ「そういう言い方をする人がいる。こういう受け止めについて小野寺さんはどう思いますか」と意見を求めた。
小野寺氏は「非常に微妙なご質問ですが」と笑顔で応じ、「でも、正直にいうと私がメンバーを決めることができます。メンバーを変えさせていただいて、その上で何が必要かということを前面に出して、財務省、地方税の総務省に協力というか、ある面で彼らをおさえて思い切った減税ができました。まあ、私でもできるということですから、これから後輩の議員がどんどんこの分野に入ってきていただければと思います」と後輩議員に求めた。
さらに小野寺氏は「何のために政治があるのか。何のために財務省や総務省があるのか。それは国民の皆さんのため。そしたら今、困っているのであれば国がこういう形で減税をさせていただく。だけどそれだと税収がなくなりますから、大変申し訳ないけれどもここの制度は変えさせて頂く。この皆さんからは負担をしていただく。そういうメリハリを付けた形で今回は考えた」と重ねて意図を述べた。
