サラブレッド俳優・三村和敬 理想の俳優像は「ちょっと違うところで個性出したい」 祖父は「西部警察」「あぶ刑事」「相棒」手がけた監督

 俳優・三村和敬(29)の才能が開花しつつある。日活ニューアクションの旗手で、人気刑事ドラマシリーズ「大都会」「西部警察」「あぶない刑事」「相棒」の監督も務めた長谷部安春氏(2009年死去)を祖父に持つサラブレッド。今年はTBS系「じゃあ、あんたが作ってみろよ」、NHK「ひらやすみ」、映画「火喰鳥を、喰う」に出演。幼少期から祖父の仕事場で名優を熟視してきたホープは、さらなる高みを見据える。

 小学生で俳優を志し、子役からの地道な努力が実を結んできた。「じゃあ、あんたが作ってみろよ」ではW主演の竹内涼真が自宅で食い入って見るトレンディードラマのイケメン俳優役を演じ、テレビ朝日系「緊急取調室」では救急隊員役で出演。「お芝居を見ていただいて評価される俳優になりたい」と大望を抱く。

 祖父は名だたる刑事ドラマに携わった名匠。おじいちゃん子で、撮影現場に連れて行ってもらったことは大きな財産になっている。自宅に遊びに行くと映画の本だらけ。幼少期から多くの作品に接してきた。現在も続くテレビ朝日系「相棒」の撮影現場では水谷豊、寺脇康文らの演技を間近で見た。

 「小学生の時って年の離れた方に憧れることはあまりないじゃないですか。でも、水谷さんは本当にかっこいいなあって当時から思ってました。こういう俳優さんになりたいなと思いました」と、俳優を目指したきっかけを明かす。十数年後に水谷の長女・趣里と舞台で共演し「頑張って」と激励されたことは、心の支えになっている。

 理想の俳優像について「舘(ひろし)さんみたいにはなれない。ヒーローに憧れはあるけど、ちょっと違うところで個性を出せるようになれれば。(刑事に)追いかけられる役でも存在感のある役というか」と語る。アクションは得意ではないといい、魅力的なクセ強俳優が理想。米映画が好きで「字幕なしで理解できて見られるようになりたい」と英会話学習の真っ最中でもある。

 今年は昨年旗揚げした金子大地、前原瑞樹との俳優ユニット「惚てってるズ」の第2回公演を4月に行い、反響を得た。「面白いことをやりたいと始めた3人なので、ライフワークみたいにずっとやっていけたらと思っています。いろんなことに挑戦していくユニットにしていきたい」。活動の幅を広げ、天国の祖父に喜んでもらえる俳優になる。

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